GS400 #1

 

GS400ヘッドのカム周りは要注意です。ハウジングが変形し易くトラブルが多い箇所です。
今回は〜完全にアウト。通常ここまでダメージが酷いとヘッド交換です。
が、まともな中古ヘッドが最近は手に入りづらいみたい。みんな同じトラブルで悩んでいるようです。ということで修理していきます。

 

 

カムシャフトはジャーナル部分を溶射肉盛りして再生。
ヘッド側ハウジング内径がかなり擦り減ってしまっている為、ジャーナル径をSTDサイズより少し太らせました。

 

 

機械にヘッドを固定する治具をセットして、これからハウジング内径をラインボーリングしていきます。
ラインボーリングって簡単に言うけど、加工前に色々と準備が必要です。兎にも角にも治具製作が必至でこの治具精度が後に加工精度となって出てくる為カムラインの垂直、IN、EXカムの平行を考えて作らないといけません。
マスブロックに背負わせただけやろ!とか突っ込まれそうだけど直角度0.01mm以下て中々大変ですよ。

 

 

で、こんな感じで上から下まで一気に潜ってボーリングしていきます。
これだけ突き出していると通常はビビりがでてまともに加工できませんし寸法も出ませんよね。だから〜加工出来る用にワンオフでツールを製作しました。給料1ヶ月分飛びました。はい。シンドイです。

 

 

加工条件がイマイチ掴めず。色々試して結果極低速で落ち着きました。

次回に続きます。