K6A ダミーヘッド製作

作業報告の前にお知らせです。前回のブログでも書きましたが年内加工納めの依頼は今週末までにさせて頂きます。
年をまたいでも大丈夫という場合は受付可能です。また溶接修理が絡むような加工は年内には不可能ですのでよろしくお願いします。

本日は業者様からK6Aのダミーヘッドの製作依頼です。
材料屋さんに頼んでいたアルミの無垢材が届きました。

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幅も高さも実際のヘッドから寸法取りしましたのでこの大きさです。
無垢のままではかなり重いです。

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機械と平行になるようセットしてから加工していきます。
穴位置の座標は事前に実際のブロックから拾っていますのであとは図面通り加工するだけです。

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粗方キリで穴を拡大してからボーリングです。
うちで一番でかいサイズのキリは45mmなんですが、そこから68.5mmまでボーリングでいきますので道はかなり長いです。

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刃物をチェンジしながら徐々に拡大していきます。

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そして完成!
ここまで来るのに二日ほど機械に張り付いていました。(汗)
でもまだヘッドボルト穴が開いていませんのでもうひと頑張りです。

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ということでヘッドボルト穴を開けていきます。
ドリルにキリ粉が巻きついてワークが傷つくと売りモノになりませんので養生は必至です。

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完成!
ヘッドボルトは飛び出さないよう座繰り加工にしました。
うん。キレイです!
今回は頑張りすぎたので次回はマシニングで外注も考えておこうと思います。

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K6のオーバーサイズピストンは0.50mmまでありますのでそれに対応できるようになっています。

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実際にブロックに乗せてみるとこんな感じ。
ボーリングする自分が言うのもなんですが正直やりずらいです。(笑)
無駄に100も高さがありますから。

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レース車両のエンジンをやる業者様だからダミーヘッドボーリングはかかせないということでしょう。
お待たせしました!ボーリング加工も頑張ります!
ありがとうございました。

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