飽きもせずにハーレーのエンジンを触っています。
バルブガイドの摩耗が進むとこうなる。というイイ例。
バルブがシート面ではないところを叩いています。ガイド内径のクリアランスが広くなるとバルブがシート面にうまく座ってくれなくなるんです。これは末期症状に近いですけど。
まずはバルブガイドを抜き取り、新たに使用するガイドの内径と外径を旋盤で加工します。
通常ならステムシールは付きませんが今回はリクエストでステムシールが使えるようにするためガイドトップも加工。
鉄ヘッドのガイド入れ替えは少し違和感がありますが常温で行います。冷やし嵌めというやり方もありますがうちはある理由でやっていません。ガイドを入れたらまたガイド内径をリーマ通ししてシートリングの下孔を座ぐります。
アイアンは元々シートリングが入っていませんからここから作ってあげる必要があります。
バルブの傘径に合わせるのはもちろんですがシートリングの外径と内径そして高さを計算してシートリングをつくります。バルブの突き出し量も考えないとあとでシンドイ事になるのであせらずにラクします。
シートリングを打ち込んだらシートカット。グレーかかった所がバルブの当たり面です。
ポート内との段付きもほどほどに。バルブの突き出しは規定値最小の34・90mmに合わせてあります。
耐熱、耐摩耗に強いリング材を使用しましたので通常より遥かにバルブ周りの摩耗は抑えられると思います。
アイアンのヘッドはサクサクの鉄ですから。
バルブを収めてもとくにコレと言った目新しさは感じませんね。
バルブがリフトしてアッパーカラーとステムシールが当たらないようにロアシートも追加工して組み込みます。
今月はバタバタで納期が定まりずらいのが悩みですがあともう一息がんばります。
発送済みです。ありがとうございました。