エンザート修理

もう週末ですね。個人で会社やっていると曜日感覚が鈍って、今日何日の何曜日すらわからないときがあります。

ではいってみますか。画像みて、またヘッドかよ。と思った方、今日は違いますよ。
業者様から頂きました、KAWASAKIのW1ですが、面研でもなければ、ガイド入れ替えでも御座いません。
ボルト穴の修理です。

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青の丸でかこってある部分が今回修理する箇所です。
ヘリサートでは修理不可能なくらい穴ががばがばになってしまったら、スリーブにネジがきってあるエンザートというもので、ネジ穴を再生させます。
この画像は、ネジ穴の面をまず水平にするためダイヤルとシムでレベルを出しています。
ネジ穴に対し、垂直にエンザートをいれるためには必至です。

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もともとM8のボルトが入りますが、現状は、ヘリサートの下穴径になっているためこのままでは、ボルトがスコンと穴に落ちる状態です。

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で、こちらがエンザート。
外径にネジがきってあり、挿入するときタップをきる形で入っていくため、母材に食いつき抜けることはまずないんですよね。
という事は、一度いれたらそうそうとれないため、ミスったらかなりやっかいなんですよ。
慎重にいかんと、あとでとんでもないことになります。

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エンザートの下穴の処理が終わりました。11πであけるとエンザートを入れやすいですが、食いつきをよくするため10.9で処理し、エンザートが母材により食いつくようにしました。デリケートな部分ですし、ボルト抜いたらエンザートも抜けてきたなんてシャレにならないですから。

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そして完成。ゴールドの色の部分がエンザートで処理されています。
今回、ボルト穴とエンザートの下穴の径が近く、エンザートすら厳しい状況でしたが、なんとかうまくできました。
穴ひとつひとつ、ダイヤルで穴芯を拾うほうが時間かかったかな。

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こんな感じで、ボルト穴も復活です。
ちなみに、ヘリサート3000円~、エンザート下穴により、4500円~から。
ネジ穴の面とボルトの垂直をしっかりだして作業行いますのでボルト穴が倒れることはありません。

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ボルトを入れ、確認できたので本日発送致しました。
ありがとうございました。

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