もう日曜日ですね~。今週は加工の仕事に追われてゆっくりとクランクを触っている時間が取れずにいましたが、昨日は一日クランクの日と決めていたので作業のほうを進めました。
いきなり変な画像ですが、ここは見ておかないとまずいですね~。
ビックエンドにジグを嵌めてスモールエンドとの平行度をチェックしています。
今回レースを入れ替えたためいちおですが確認しておきます。結果は、うーん。ギリでOKといった所です。
スモールエンドのブッシュを入れ替え時にリーマ合わせでピンとのクリアランスをとっているのを見ますが、正確にやるならビックエンドを基準にボーリングしないと平行度はでませんね。
バイスに咥えてリーマ通しでは、ピストンピンがビックエンドに対し曲がる可能性がありますから。
今回使用するピストンに合わせ内径をホーニングでクリアランス調整しておきます。
ヌルッとくる嵌め合いに仕上げてあります。
作業が逆になってしまいましたが、ビックエンドはレースを入れ替えたため当然ベアリングはそのままでははいらないのでラッピングです。
いい感じに収まりました。
ラッピングが終われば各部重量測定していきます。
回転部のアンバランス重量、往復部分の重量をそれぞれ測定し計算していきます。
今回はお客様の要望でバランスファクターを53%に設定しクランクのバランスをとっていきます。
このお客様はハーレー屋さんでもないのに、まぁショベルに詳しいです。(笑)クランクのバランスをいくつにしてくれ!なんて普通聞かないですよね。
ちなみに純正のショベルだと60~65%で設定してあるみたいです。
差し入れも頂いたので頑張って煮詰めてました。
360°どの位置でも止まります。手でクランクを回した感じは、バランスをとる前と比べると明らかに滑らかに回ります。うーん。なんかよさげだぞ!