ショベル?シャベル?どっちが正しいのかわかりませんが、どちらも正式名称ではないんですね。
今のところ、SHOP様との打ち合わせなんかではショベルで通じるので安心しています。
新潟のカスタムショップ様からの依頼です。ガイド穴の修正から入ります。
現状では、ガイド穴に縦キズがあり、このままガイド入れ替えをするとこの縦キズからオイルが下がってきてしまいます。
リーマーなんかで修正するのですが、ハーレーはガイド穴が短く修正すればするほど、ガイド穴が倒れやすい形状をしています。
細心の注意が必要です。
すでに穴は拡大されていますが、楕円に膨らみ、ガイド穴の倒れがあるためボーリングで修正していきます。
うちには、アナログな機械しかないため、こういった角度だしにはものすごい時間がかかります。
シートリングの45度面を基準にガイド穴を修正するのですが、シートリングが倒れていたり45度面が正確にでていないと
非常に頭が痛くなります。
手順的には、シートリングを取り除き、その穴を基準にボーリングが一番やりやすいのですが、すでにガイドが抜かれてきているので、こういったやり方しかできません。
一ヶ所やるのに半日以上費やし完成。
きれいに縦キズがとれ、芯円、円直とも0.01mm以内ででています。
ボーリングなんで当然といえばそうですが。
大変なんですよ。
フロント、リアのEXのみボーリングし、各ガイド穴を測定後ガイド加工に移ります。
ショップ様から何本かガイドを用意してもらったので作業もはかどります。助かりました。
削った感じアルミ青銅ですね。リン青銅より硬くて耐久性があるので、個人的にはこの材料好きです。
加工はリン青銅よりはるかに大変ですが、量産されているバルブガイドは比較的楽です。硬強度タイプの材質ではないような感じですね。
うちで取り寄せたアルミ青銅はカッチカチで加工がむずいです。
ジグにセットされているのわかります?
ガイド穴とガイド外径を同芯で加工するのにジグが必要になってきます。
ハーレーは国産に比べて時間はかかりますが、修行時代に散々やってきているので得意なほうでもあります。