ダミーヘッド製作

今日は、ハーレーのショベルヘッドのボーリングに必要なダミーヘッドの製作準備です。
その前に、ダミーヘッド(トルクプレート)について少しお話します。
シリンダーブロックは、シリンダーヘッドを取り付けると、ブロック側に歪みが発生します。
ボーリングする際は、ダミーヘッドというジグで、ブロックを歪ませエンジンを組み上げた状態を
再現し加工します。
ダミーヘッドなしのボーリングは、いくら真円度や、円筒度をだしても、シリンダーヘッドを取り付ければ
歪みます。歪んだ状態では折角の真円も楕円になり、ピストンに対し、シリンダーのクリアランスがばらつき
最悪の場合は抱きつきを起こしブローします。
これは、ハーレーにかぎらず、ピストンエンジンすべてにあてはまります。
金額が安いからとダミーヘッドなしのボーリング加工は、短命なエンジンを作るだけですのでおすすめできません。
ダミーヘッドの重要性がわかったところで作業にうつります。

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シリンダーのスタッドボルトの穴位置の寸法とりのためフライスにセットしている最中です。
穴位置のピッチが不当偏のため、一ヶ所ずつ計測していきます。

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デジタルで座標をおえるため、高精度で穴位置をだせます。
穴位置がでたら材料のきりだしになりますが、本日はここまでで苦手な営業まわりに出かけます。

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ダミーヘッドのみの製作も受け付けていますので個人のお客様、業者様のご依頼お待ちしております。