やっと手が空いたのでそそくさとバラシ始めました。
オイル焼けで真っ黒なクランクケースとフライホイールを地味に洗浄。
約1年ぶりに再会しましたヘッド。
バルブ周りを一新して良さそうですが?
リア側はオイルで濡れています。
フロント側はいい感じ。
Rシリンダー。
ピストンピンが飛び出した痕。これではオイルをかき上げてしまいます。
前回もこのパターンでスリーブを入れてます。
とほほ…。
飛んでいったピンクリップはブリーザーギアの筒にスッポリと収まっていました。
旧いハーレーのエンジンはオイルが此処に集まるような構造です。エンジン内に異物があるとオイルと一緒に流れてきますので厄介です。
触っただけでダメだとわかるクランクを分解。
クランクピン、両シャフトのナットが緩く雲行きは怪しい。
テーパー嵌合のクランクは分解時手を焼くことが多いが簡単に割れてしまいました。
フライホイール側のテーパー部が変形していなければいいが。
続いてコンロッド。
ビッグエンドレースは剥離を起こしているためレース入れ替え。
スモールエンドブッシュも入れ替えます。
フライホイールワッシャーも交換してしっかりカシメるとしましょう。
予想ではシャフトは使えないと思いましたので早々に計測します。
0.13mm。
コレだけ曲がりが出ていると使えません。許容範囲は0.02mm。
因みピニオンシャフトもダメでした。
部品を洗浄しじっくりと観察しているとクラック発見。(悲)
そのままでは割れてしまうため修理か交換の方向で進める。
他にも頭を抱える加工修理は幾らもありますが、洋々な加工修理で路上復帰を目指します。