フライホイール続

フライホイール軽量加工の続きです。
その前に、少しだけ軽量加工について説明します。
フライホイールは、エンジンの回転に惰性を与え回転を滑らかにします。
エンジン始動時は、フライホイールの重量慣性によってピストンを上下させています。
しかし、一旦エンジンが始動してしまえば必要がなくなり、今度は逆にその重さが高回転時のエンジンレスポンスを悪化させます。
フライホイールはある程度の重さが必要ですが、軽量加工をすることにより、エンジン回転のレスポンスを高め、加速をよくすることになります。もちろん軽量化にはリスクがあり、低速トルクを失う事になりますが、高回転型のエンジンチューンには効果を発揮します。簡単に説明したところで加工に移ります。
前回加工した反対側の鋳肌を切削していきます。
旋盤でチャックしたらダイヤルゲージで振れをとってから切削にはいります。
三つツメでも振れとりは必要ですよ。
画像右端の出っ張りを落とします。

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ツラツラ狙います。
慎重に。

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okです。

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次は、鋳肌が残っている部分を切削していきます。

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またしてもテーパーです。
しかも逆テーパーのため角度がきつく、刃物台をふってギリギリでした。

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キレイにとりきりました。
鋳物は固いためすぐに刃先が摩耗するので、バイトを研ぎながらせっせっといきます。
ss材や45cを削るときよりも刃先を丸くしてやると刃持ちがいいです。
仕上げ用は別で刃物台につけとけば面倒になりません。

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一個加工してしまえばこっちのもんです。
あとは同じように加工して、次の工程へ。
そうです、終わりではないんです。次はフライスにて加工します。
続きます。