なんか意外に反響があったので自分のオートバイネタです。
GW中になんとか(無理やり汗)エンジン始動まではいけたんですけど。ミッションからギア鳴りがすごくて。で、色々アレコレした結果バラシました。 うん。やっぱ長期放置の部品取り車はそんな甘くありませんね。
現状はキックアームの戻りが悪く、スタータークラッチギアが甘噛みの状態で動いている感じ。如何やらスプリングのヘタリが原因のようです。
取り敢えず使えるかどうかわかりませんでしたが、物は試しとハーレー45サイドバルブの部品を手配。
結果はお見事の寸法ドンピシャ!
左が元々付いていた陸王のもの。右が45サイドバルブのものです。
スプリング長はわずかに45サイドバルブの方が有ります。うーん!これは直るぞ!
んじゃこっちはどうよ?って事でカウンターシャフトのベアリングも頼んであったので計測。
普段の行いがいいのかこれもドンピシャ!しかもスタンダードサイズで陸王のものよりベアリング径が0.02mm太いため都合がいいのです。
なにはともあれカウンターシャフト内径、カウンターシャフト径、ベアリング径、を計測。
元々入ってたベアリングは錆びで凄いことに。カウンターシャフトにも少々錆びがあった為ジャーナル部分のみラッピングしました。
ベアリングの数が奇数なので正確には出ませんがいつもの計算だとクリアランスは0.03mm。とかなりいいとこ。
しかしココがズルズルに削れてしまう前にバラしてホントによかったです。シャフト単品で製作したらよゆーで10諭吉は覚悟する作りですね。
計測がちょっとアレなんですけど、シャフトを手に取って入れた感覚だとかなり近いのでこれでヨシにします。
いやいや其れは無いでしょう。って思います?てか思っちゃてます?
えーとですねー。こちとら伊達に10年以上毎日10μの世界で仕事してませんよ。職人の手の感覚って結構当てになるんですから。多分。
組み付け時に難儀するスプリングはグリスで忘れずに引っ付けておきます。
メインシャフト。
クラッチギア?1速側のベアリングは、コレまた45サイドバルブのカウンターシャフトベアリングと共通。故にドンピシャです。 ココもやっつけておきますー。
なので計測計測。
メインベアリングレース内径は0.02mm楕円と錆びていましたのでホーニング修正。
新しいベアリングとのクリアランスは0.03mmとこれもいい感じ。
で一気に仮で組み上げ。
そうそうココのベアリングも45サイドバルブのカウンターシャフトベアリングと共通です。
あ、マズイマズイ。ベアリング下のカラーは向きが逆です。真似しないように。
で、作りたてホヤホヤの2次側チェーンスプロケを組み付けてスラスト量を計測。
如何やらシムは新規で製作しなくちゃです。
キックアームを取り付けて何度も動作確認。実際はスパナでやりました。笑 バラす前はメインシャフトを回すとカチャカチャ音してましたが、甘噛みも無くなりスルスルとスムーズです。コレで大丈夫でしょう。
さあて面倒なガスケット作るかぁ。