LJ50 ヘッド面研

もう週末ですねぇ。今週はなにかと必要な加工用のジグを作る予定でいましたが、なーんにも手をつけられませんでした。(汗)
あると便利だけど、なくてもできちゃうのがいけないんだよなぁ。
また空いた時間使ってセカセカ作る事にします。

前回のLJではないですが、別でヘッド面研の依頼が来ましたので紹介します。

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ものすごく久しぶりのLJ50専用面研ジグ。
ジグと言っても作りは大した事ないんですよ。ただ、加工するのにヘッドが固定できない形状なのでボルト留めできるようにしてあるだけです。面精度はだしてありますけど。

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今回は圧縮比アップを狙った面研になるので、まずは粗削りで1.45mmほど削っていきます。

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マイクロが使えるように作ってあるので、基準点からいくつ削ったか正確にわかるところがイイです。

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仕上げ削りの前にバリ取りを済ませてから、サラッと削って完成。
指定面研量ビタビタ狙いました。
やっぱジグだよなぁー。

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F6A他 ボーリング

先週末はこんな感じでした。
F6A、K6、LJとジムニー祭りです。

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F6Aは3.0mmアップのボーリングに上面研磨0.5mm。

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3基ありましたのでかなりのボリュームでした。

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K6は2基。0.25mmオーバーサイズのピストンを使用し、指定クリアランスで仕上げてます。

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今月は以外に多かったLJ50のボーリング。
こいつはこれからです。
LJはオーバーサイズピストンを在庫していますのでシリンダーを送って頂くだけで即納可能です。
ヘッド面研用の専用ジグもあるので次回アップしようかな?

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GS1000 ヘッドオーバーホール

大量のボーリング仕事を請けたため一昨日から丸一日ひたすらボーリングしています。
そのちょっと前に頂きました、GS1000のヘッドオーバーホール依頼。

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オイル下がりしているようでポートは湿っています。
燃焼室もカーボンだらけでバルブシートの当たり面も荒れています。

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ヘッドのオーバーホールの基本はガイド入れ替えです。
まずは徹底して洗浄。
その後、ヘッドを温めてガイドを抜いていきます。
常温で抜くと取り返しのつかない事になるので注意です。

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新たに使用するバルブガイドは、業者様支給品のオーバーサイズを加工して使用します。
kibblewhite社製で材質はアルミ青銅。

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ガイド穴に対ししっかりと締め代をつくようにガイドを加工したら焼き嵌めてレッドチェック。

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一日置いてリークチェックがOKなら、バルブシートカットしていきます。
シートカットがうまくいくかいかないかは、ガイド入れ替え時にきまりますのでファーストカットはドキドキです。

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バルブガイドがシートリングのセンターにきていると加工も最小でいけるので非常に楽です。
カット後。バルブ当たり面がわかりやすいように光明丹を付けました。

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バルブのすり合わせをして完成です。
ありがとうございました。

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RZ350R ボーリング

業者様からのボーリング依頼です。
RZ350のシリンダーですが懐かしい!自分も10代の時に乗っていました。初期型のRZ250に350のエンジン積んでユーゾーチャンバー入れて。下なんかスッカスカで上で回して走るエンジンでしたね。

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そんな思い入れのあるRZですが、依頼品のシリンダーはこんな感じ。
抱きつきを起こしていますのでボーリングです。

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ピストンはオーナー拘り?の物を使用します。

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0.25オーバーサイズからあるようですが、シリンダーの縦傷の具合から0.5オーバーサイズで今回はいきます。

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飛んで飛んでボーリング後。
ホーニングの前にポートにできたバリを除去しています。
2ストのシリンダーって4ストに比べると寿命が短いですからバリ取りひとつでだいぶ変わってくると思います。

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ホーニング後はこんな感じ。
ホーニング目は4ストに比べると少し粗めに。シリンダーのクリアランスはピストンメーカー指定値に仕上げてあります。
バリ取りもOK。組み上がるのが楽しみです。
ありがとうございました。

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Z1 シリンダー 2

日々色々なエンジンを触っていますが、うまくいくものと煮詰まってしまうものと様々です。
うまくないなぁ。と思ったらとりあえずブログでも書いて気分転換が一番。加工して失敗しました。なんてできない世界ですから。手直しがきくのならまだいいですが、エンジンが使い物にならないなんて事になると弁償ですからね。あー怖い!そうならないためにも焦らずにじっくりといきたいんですよ。

前回の続きです。Z1の抜いたライナーを再度入れ直し、シリンダーが冷えたのを見計らって上面研磨の準備に入ります。

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研磨もできることなら最小でいきたいのでシムで高さ調整していきます。
ポンッと乗っけてバリバリッと加工すれば早いですが、研磨で修正できる量ってきまってますから。できるだけ最小減で加工してあげれば次オーバーホールする時もう一度面研できますからね。

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溶接の歪の影響が少なかったのでサラサラと研磨して完成。

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Z系の悩みといえばライナーの締め代ですよね。
測定結果はこんな感じ。締め代0.01mmです。バレルとライナーの間にはオイルが侵入していましたが、ライナーが回っている痕跡は今回ありませんでした。
新規でライナーを入れ替えれば問題は解決しますが、金額的な問題もでてきますからね。オーナー次第ってところでしょうか?

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Z1 カムチェーンガイド部修理

最近は国産旧車ばかりやっています。エンジンだけなら名車ぞろいの工場。
今日はその中でもKAWASAKIのZ1の修理です。
一見問題なさそうなシリンダーですが。

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カムチェーンガイドの受け部分がガバガバになっています。
ガイドが踊って削れてしまったようです。このままではまずいので肉盛り溶接で修正します。

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溶接前にライナーを抜いてアルゴン盛り。

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フライスにセットし、エンドミルで溝を作って完成。
見た目は純正の溝と違いますが、見える所でもないしガイドの受けとして機能さえしてくれればいいのかなと思います。
あんましイジくりまわすと痛い目みますから(笑)
画像は下面の修正研磨も済んでいます。

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下面研磨中に出てきたシミ。
腐食のようですが目立ったのでパシャリ。

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ガイドを入れるとしっくりとくる嵌め合いになります。

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あとはライナー入れて、面研してと、もう少しで完成です。

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GS400 腰上オーバーホール

またまたGS400のエンジン。
オートワークスフレンズの社長が今年はGSに力入れてるようなので加工依頼は非常に多いです。(笑)
車両の修理依頼するお客様もブログを見て作業確認できるので安心して任せられるのかな?
もうそこら中エンジン空いてる車両ばかりになっていますが、きっと誰かさんが遅いせいで溜まってるんでしょう(笑)
犯人は自分しかいないですが…。

とりあえずシリンダーからいってみましょう。

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ワイセコのピストンを使用し、450にボアアップのためボーリングです。
4mmアップのボーリング作業は時間にして3時間半くらいだったかな?
加工時に熱が加わらないように削るので一回の切削量が0.2mmですからしょうがないか。

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シリンダーが完全に冷えてからホーニング仕上げ。
ワイセコ指定クリアランスです。

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シリンダーの上面を面研すれば完成です。
やっぱ面研は気持ちいいです!
あ、気持ちいいから毎回やってるんじゃないですよ。GSはここがキモですから。

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ワンオフブラケット製作

ブラケットの製作依頼を手が空いたスキに加工中。
A5052材の角材を削り出して作っていきます。
一昔前ならワンオフの削り出し部品と聞くと、オオッ!と反応が返ってきましたね。

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M8のボルトがすっぽり入るようにザグリ加工。

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バイクのバックステップを取り付けるブラケットです。

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分割式でフレームを挟みこみボルトで固定する形になっています。

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機械加工ならではのカチッとした造りがたまらんね。

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左右一つずつ作って完成。
C面の向き以外は寸法が一緒なので楽といえば楽ですが、カチッと作るには手間も時間もかかります。
汎用機だしね。なので金額もそれなりですが、ワンオフ部品の価値ってお金で測れないモノのような気がします。

アルミ削り出し部品 時間工賃 5000円~ 数量や加工工程によって変わってきます。数のある部品は一個単価が安くなります。

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CBX400F ヘッドオーバーホール

のんびりと仕事をこなす予定でいましたが、そうもいかないようです。
ヘッドのオーバーホールで4基CBXが集まっています。これだけ並ぶと専門店?っぽくみえますね。
左からオーバーホール待ち、ちょいと手直しヘッド、面研待ちに、オーバーホール完了と様々です。

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こちらは加工待ちのヘッドです。

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バルブ周りはこんな感じ。カーボンの噛みこみでバルブシートのあたり面も荒れています。

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こちらはオーバーホールしたヘッド。
いい感じでしょ?

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シートカット後。
三面同時カットの刃物で加工するため当たり幅も均一に仕上がります。
バルブ周りをしっかりとやると、キュルボンの調子いいエンジンに生まれ変わります。
さーてがんばるぞ!

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mini ヘッド

静岡西部にあたる浜松から、個人のお客様持ち込み修理依頼の紹介。
エンジンはminiになります。クーパーではないですが、マジマジ見てみるとビッグバルブ仕様になっています。

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お客様が気にしていた燃焼室のクラック。
リークチェックし、INとEXが繋がっているか確認しています。

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バルブガイドもいちおチェック。
心配だったクラックの繋がりもなく、バルブガイドからのオイル下がりもOKでしたのでシートカットに移ります。

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このヘッドは元々シートリングは入っていませんのでシリンダーヘッド直に三面同時カットします。
リングを入れたくてもこんだけIN、EXが近いと座グリ加工ができませんね。

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光明丹であたりの確認。

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バルブは新品を使用します。
インテーク側は若干外当たりにセットしました。
画像だと大外っぽく見えてしまっています。

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バルブをすり合わせてヘッド面研に移ります。

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うん。いい感じに仕上がりました。
鉄ヘッドはすぐサビがまわるので保管に気をつけないといけません。
すぐエンジンに火が入らないとの事でしたのでサビ止め吹いておきました。

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