HD EVO ネジ穴修理

静岡のハーレーショップ様から、EVOのマフラー取りつけ穴の修理依頼です。

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スタッドボルトが入る穴がガバガバの状態。
もともとヘリサートが入っていたんだっけ?忘れました。

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電ドリで狙いを定めて一発勝負するか、きっちりと垂直をだして下穴が倒れないように機械加工するか。
お金を払ってやってもらうのであればやはり機械加工ですね。

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ヘリサートではなくエンザートの5/16-18のインチサイズ。
ヘリサートでは強度的に…っと思いのお客様にはエンザートで。

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スタッドボルトを取りつけて完成です。
インチサイズのボルト穴修正もよろこんで参っております。

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レークパイプの取り付け完了。
まずは、立った状態で見たアングル。
あるモノが全然見えない状態。

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イベントでよく見かける中腰スタイルの状態からのアングル。
ヨシヨシ。

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地面に這いつくばって見たアングル。
やっと取り付けステーが顔を出す隠し芸。
サイドシルの逃げ加工のおかげでボディにツラツラで御座います。
もちろん狙ってますよ!

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ボディからマフラーの出もバッチリ。
パイプ半分出るか出ないかのきわどい所に拘りました。

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ちなみに二本出しのダミーマフラーです。
取り付け方法は溶接ではなく、ステーのボルト止めになっているため取り外しが可能となっています。かつ、上下にマフラーの位置を変える事ができるワンオフステーです。
大人のカスタム?

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CB400T ヘッド修理

今日も暑いですね。額から玉のような汗かきながらブログアップです。
業者様からの依頼でCB400Tのバルブガイド入れ替えです。

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クラックが入っているのがわかりますか?
ガイドトップの部分が完全に割れてしまっています。
今回はこの一本だけ入れ替えますのでヘッドを温めてガイドを抜いてしまいます。

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左が抜いたガイドで右が支給品の純正ガイドです。

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HONDAのバルブガイドは内径をリーマ通ししてあげないとバルブが入らないようになっていますので、バルブのステム径に合わせて加工してあげる必要があります。

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無事にガイド加工、入れ替えが終われば、シートカットです。

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シートカット後バルブをすり合わせて作業完了です。
ありがとうございました。

余談ですが、来週末は念願のマイカーが届くので楽しみです。あ、もちろんキャブ車ですよ!
お楽しみに!

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SRX600 シリンダーボーリング

静岡市内の個人のお客様からボーリングの依頼です。

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白煙とピストンの首振りの音が出るという症状。
シリンダー内はサビと、指で触るとはっきりとわかるくらい段付き摩耗していました。

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ボアゲージで計測すると約0.05mmほど、縦横で摩耗しています。
ピストンとのクリアランスは現状で0.15mmもありました。こりゃあ首振るわな(笑)。

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純正の0.5mmO/Sで全然問題なくいけるのですが、販売中止なんですね。

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なのでワイセコから1.0mmO/Sがでているので取り寄せて。
海の向こうから日本にくるまで3週間くらいかかったかな?

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96πから97πに。
ピストンが届いた日に早速ボーリングしてあげました。
迫力ありますねー。
組みあがったらまた見せにきて下さい!
ありがとうございました。

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スバル360 東京

個人のお客様から車のエンジンの加工依頼。
しかも東京練馬からです。練馬と言えばJUNですよね?JUNにいた頃を思い出しました。

エンジンはスバル360。
そう、テントウムシって呼ばれていますね。

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見てもらえればわかると思いますが2サイクルなんです。
今回の依頼は面研ということで、いちお定盤で面がでているか確認してみました。
わかりやすく光明丹を付けてみるとこんな感じでした。
歪んでますねー。

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2ストのヘッドって形状がフィンだらけで加工するのにクランプできないのが厄介です。
フライスでジグるか旋盤でいくか悩みましたが、旋盤でクランプジグ的なヤツをこさえて加工しました。

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ヘッドは宙に浮いています(笑)
こんな感じで指定量2.0mmまで加工。

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仕上がりはこんな感じです。
うん。キレイです。
ありがとうございました。

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CB750K1 シリンダーボーリング

ヘッドの加工が終わったので次はシリンダーのボーリング。
ピストンは0.5mmO/Sを使用します。

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下面を基準にするための下準備。

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からのボーリング&上面最小研磨。

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ここまでやればもうばっちりでしょ!

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おやっさん終わりましたよ。
ありがとうございました。

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CB750K1 シートカット&ヘッド面研

前回はバルブガイドまで入れ替えたので続いてシートカット。
あたり面がよかろうともガイド入れ替え時はバルブシートとの芯がズレるので必ずシートカットが必要です。
バルブシートとガイドは同芯でなければいけません。

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シートカット後はこんな感じ。
加工する刃物の関係で少々不格好ではありますが、三面同時カットのおかげで当たり幅も均一です。

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続いてバルブのすり合わせ。
支給されたバルブは新品です。
まだでるんですねー。

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バルブ周りの加工がすべて終わったら最後にヘッド面研です。
うちの場合、ヘッド面研はセット価格になるので非常にお得なんですよね。

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うん。いいでしょ?
やっぱこうじゃないと!

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次回はシリンダーのボーリングです。

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CB750K1 腰上オーバーホール

おやっさんに頼まれていたCB750K1のオーバーホール。
まずはヘッドをじっくり観察してみました。

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画像は排気ガイドです。
ステムシールが付かないタイプのバルブガイド。
ガイドトップをテーパーにしオイルを掻き下げるようにしてあります。
今のエンジンのほとんどはステムシールが付くようになっています。
時代を感じますね~。
あ、そうそう。ハーレーの古いモデルもこの形状のバルブガイドですね。

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加工前に計測を済ませたら、ヘッドを温めてガイドを抜き、抜いたガイド穴を計測して支給されたガイドのO/S加工と。ヘッドのオーバーホールは忙しいです。
画像は支給品のバルブガイドの内径をリーマで仕上げているところです。
ホンダの純正ガイドはそのまま使用できず、必ずリーマ通しが必要です。
ホンダの拘り?
自分の拘りは人それぞれやり方があると思いますが、まず内径を仕上げて、その後ジグを使い外径を内径と同芯に加工するようにしています。

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イイ感じに仕上がっています。
今回支給されたバルブガイドは吸気排気共にステムシールが付くタイプです。

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バルブガイドの加工が終われば再びヘッドを温めてガイドを入れていきます。
すかさず、温まっているうちにレッドチェック。
関係ないけどヘッドに刻まれているバッテンってなんか意味あんのかな?
あ、自分がつけたんじゃないですよ。(笑)もともとです!

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一日置いてからリークチェック。
今回もバッチリのようなので次回はシートカットですね。

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CB72 ライナー製作 入れ替え

今日は前回の続きでCB72のライナー製作です。
左がこれから削りだしていく材料で右が抜いたライナーです。
使用する材料はターカロイ鋳鉄と言って、シリンダーライナー専用の特殊なものです。
サビサビの材料を使うのにも色々と理由があるんですが、詳しくはまた気が向いたときにでも。

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旋盤で加工中。
7割くらいキリコになってしまいます。
ここまでくると形は見えてきますね。

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新、旧並べてみました。
左が今回削りだしたライナーで右がもともと入っていたライナーです。

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シリンダーバレルの内径に対ししっかりと締め代がつくようにライナーを作っているため、常温ではもちろん入りません。

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シリンダーを温めプレスで入れていきます。
圧入されたライナーの内径は歪がでますので一日寝かしてからボーリングです。

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面取りも抜かりナシです。

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