RZ350R シリンダーボーリング

静岡県の掛川から個人のお客様から加工依頼。
RZ350Rのシリンダーボーリングと上面の最小研磨です。
画像みて、あれ?と思う人もいるかもしれませんね。シリンダーは純正ではなく他車種のシリンダーです。ほぼポン付けできるようです。

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加工前のシリンダーはこんな感じ。
縦傷が目立ちますね。
これからパリッと仕上げていきますよ。

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ボーリング前の下準備中。
シリンダー下面を基準に垂直に加工できるようダイヤル当てて計測しています。
芯円、円直も必要ですが、クランクに対し垂直に加工するかがシリンダーの寿命を左右します。

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ボーリング加工が終わればポートのバリ取りです。
画像はバリ取り後の画像。
2サイクルのシリンダーは4サイクルのシリンダーに比べ寿命が短いですが、ポート内のバリ取りだけでも随分と変わってくると思います。
リューターでバリ取りをしていくのですが、ボーリングは終わっているので非常に神経つかいながらの作業になります。
傷つけたらオシャカですからね。

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仕上げのホーニング。
やっぱうまく撮れないんだよな~。

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シリンダーの上面も最小研磨し完成。
2サイクルのボーリング仕上げですが、お客様の要望がなければ通常ホーニングは中粗仕上げです。
もちろん細目でも仕上げる事もできます。 

ピストンの画像を撮ったつもりでしたが消してしまったかな?まぁそんなときもあります。
ありがとうございました。CBXの依頼も待ってますよ!(笑)

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ヘッド面研

車のヘッド面研依頼が重なりました。
この仕事をしていると立て続けに同じエンジンや作業依頼の内容が重なるのも珍しくありません。

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1.0mmの指定量面研完成。

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続いて0.5mm面研。

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もういっちょ。
二番の歪がものすごかったヘッド。無事に完成。

ありがとうございました。

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GS400 腰上OH  ヘッド編

グッタリするような暑さが続いています。静岡は昨日、今日と最高気温34℃のようです。
はやく涼しくなって欲しいのですが、早朝はそれなりに涼しくて三角窓から入ってくる風が気持ちいいです!
あ、自分の車の話ね。

作業のほうはGS400の続きです。
画像は洗浄もなにもしていない状態です。カーボンがてんこ盛りですがまぁこんなもんです。

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洗浄と各部測定が終わればシートカット。
ガイドのガタが少ないと芯も拾いやすく、加工も最小でいけます。
キッチリやるならガイド入れ替えがいいんですけどね。

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シートカット後。
当たり幅を基準値内に戻す事でエンジンのフィーリングは随分とかわります。
エンジン始動時のかかりの良さなんかは体感できますからね。

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吸気、排気共にカットしてバルブのすり合わせです。

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バルブは程度がいいので再利用します。
いくつか条件がありますが、まずバルブが曲がっていないこととステムの減りがないことが絶対条件です。
問題なければフェース研磨が可能です。あ、そうそうバルブの傘が減っているのもダメですよ。

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ヘッド面も最小面研し、ヘッドはこれで終わりです。
次回はシリンダーです。

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GS400 腰上オーバーホール

今月は手間のかかる仕事ばかり集中してきているため思うように作業が進みません。
エンジンの修理加工だけだったらいいんだけどね。
愚痴っても仕方ないので、ゆっくりではありますが確実にこなしていきたいと思います。

業者様からGS400の依頼。腰上のオーバーホールです。
だいぶくたびれていますがパリッと仕上げたいと思います。

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まずはヘッド上面の修復作業から。
カムチェーンのガイドローラーが付く部分がもげていましたので再生させていきます。ここはそう簡単にもげるような所ではないんですけどね。
一旦邪魔な部分を削りとってしまいます。

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アルミの丸棒からこんなのを削りだしまして。

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アルゴン溶接でビビビッと。
GSって溶接ムズいです。

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あとは機械加工で穴位置を正確にだせば完成。
ヘッド上面との高さ合わせは、ツラツラになるようエンドミルで加工しています。
これでこのヘッドも使えますね。
さぁあとは普段通りの加工です(笑)

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CB750K1 エンジンオーバーホール

雨が降ったり止んだりでパッとしない天気ですね。
お陰様で日中の工場は蒸し風呂状態です。加工のほうは早朝と夜に分けてやっているのでOKなんですけど、洗浄作業やその他雑仕事を日中にやっているためパソコンいじっているだけで汗が噴き出てくる始末です。もう少し涼しくなりませんかねー。

個人のお客様からCB750K1の修理依頼作業。
エンジン丸ごと預かっていますので長期戦の予感。

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ヘッドとシリンダーの合わせ面からオイルがガシャ漏れするトラブル。

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ヘッドはそこまでダメージがありませんが、シリンダーには酷いダメージ。

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カムチェーンが暴れたようでかなり削れてしまっています。
酷い箇所はオイルラインの壁を貫通していましたので多分そこが原因でしょう。

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アルゴン肉盛りで修正中。オイルライン壁の部分は溶接しづらく、トーチも振りづらいため大変です。
これだけ削れているとケース内はかなりのキリ粉が入っていると予想されるためケースも割っていきます。

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全バラになりました。
オイルパンは想像通りキリ粉まみれでした。
クランクメタルはダメだろうな。

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この後徹底洗浄から各部測定と加工、消耗部品の発注など、やることは山盛りです。

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S&Sナックル クランク組み立て

作業報告の前にお知らせです。
当社はお盆休み期間中も通常営業しています。来店希望の方は必ず電話、またはメールでご一報下さい。

本日はナックルヘッドのクランク作業です。
と、言っても新品クランクを1度バラし、各所計測修正し、再度組み立てるという作業です。
クランクはS&S製。すでに業者様の方でばらされていますので、計測からスタート。

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ちなみにフライホイールワッシャーは、S&Sには付いていません。
こちらも業者様のほうでフライホイールを加工済み。
あとはカシメるだけなので楽ちんです。

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コンロッドのスラスト量や、クランクピンとロッドレースのクリアランスも大きかったのでこちらも詰めていきます。

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ロッドローラーも一つずつ計測。
ハーレーのクランク作業ではお約束です。

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各所計測が終われば組み付けていきます。
トルクレンチで締め上げるためのジグも今回は製作しました。
結構手間かけた分いい仕事してくれます!

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各ウェブ単体でシャフトの振れを確認しOKならドッキング。
クランクらしくなりましたね。ここから芯出し作業に移ります。

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クランクピンナットのトルク値が純正よりも高いため、本締めしたあとはビクともしません。本締めすると芯もズレるため非常に厄介でした。

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芯出し後。

K6A バルブシートカット 茨城

茨城県の業者様からバルブシートカットの依頼。
お電話頂いたときはシートリングの入れ替え製作とシートカットでしたが、軽自動車のヘッドだと新品で買えてしまう加工賃になるため、うちで中古の良品ヘッドを用意してそれを使う事にしました。
どうやら個人のお客様がシートカットに挑戦し失敗したようですが、リスクはデカイですね。
そう簡単に誰でもできる加工じゃないのでここはプロにまかせて頂くのが一番。

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ささっとヘッドを分解し、バルブガイドのガタを確認。
このままシートカットでいけそうなため一旦ヘッドを徹底洗浄。
バルブは新品を使用するため中古バルブはここで廃棄です。

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洗浄が終わったらシートカットです。
左がカット前で右がカット後。光明丹つけすぎた(笑)
だいぶ違いがわかるかと思います。マニュアル基準値の当たり幅に戻してあげる。単純ですが調子のいいエンジンを作るには必要なんです。

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吸気排気共にシートカット&バルブすり合わせが終わった所です。
残すはやっぱ面研ですね。

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最小面研後。
K6は二番が歪やすいのでここは一発面研しておきたい所ですね。
うん。やっぱこうでしょう!
ありがとうございました。

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ドライブシャフト延長スペーサー

SUZUKIエブリのミッション。
年式違いのドライブシャフトを使ったり、ミッションを替えたりするとポン付けできなかったりしますよね。
今回はドラシャの長さが足りないとの事で、ミッションとドラシャをつなぐスペーサー?みたいなモノを製作し、ミッションとドラシャが繋がるようにします。

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この部分にハマるよう現物と同じミッションを借りてきて35.0mmのスペーサーを製作。

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付けるとこんな感じ。インローにしてセンターがずれないように作ってます。
振れてるとどうなるかは想像でわかりますよね?
ドラシャの幅詰めなんかは数回やったことがありますが、これは初めてでした。
ドラシャ加工より全然楽ですねけどね!

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そんな余裕かましていざ納品先へ。車体に取り付けるとミッションが借りてきたモノと形状が若干違ったため合わず。
そのまま持ち帰って追加工し、無事収まりました(汗)

同じ年式、形式ですが、乗っかっている車体によって若干違うとはね。
いい勉強になりました。ありがとうございました。

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