PANヘッド プラグホール修理

プラグホールのクラック修理。
クラックとその周辺を大きく削り取りアルミのスリーブを圧入してプラグホールをアルゴンで埋めてしまいます。

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ヘッドを傾けて機械にセットし再度プラグホールを開け直していきます。

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国産ヘッドの用に直接ネジを切ってもよかったのですが今回は強度を上げるためヘリサートにします。

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燃焼室の整形はこの辺にして画像では入っていませんがヘリサート入れて完成。

ブログだとアッと言う間ですがこれがなかなか骨の折れる作業です。

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RZ250

RZ250の作業依頼です。
頼まれていたヘッド、シリンダーのブラストが終わりました。

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シリンダーはTKRJ0.5mmオーバーサイズでボーリングしていきます。

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画像はボーリングが終わったシリンダー壁。
ここから一手間かけてポート淵のバリ取りを行います。

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バリ取り作業後。
ほぼ同じ位置で撮影しています。加工前とポート淵の違いが分かるかと思います。

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バリ取り後ホーニングで仕上げて完成。
ホーニング目は4ストに比べると粗めに仕上げています。

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ヘッドは修正面研です。
2ストヘッドの面研はジグ無しでは厳しいですが、うちはRZ用のジグがあるので楽チンです。

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ゴールデンウィークに間に合いました。
ありがとうございました。

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MAZDA B6 BP 神奈川

おはようございます。
いきなりですが洗浄作業を終えたB6ヘッドの修正面研中。

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バルブ周りの作業がない場合燃焼室、ポート内のカーボン落としは基本やりませんがあまりにもゲロゲロだったため見かねてやっておきました。せっかくエンジンを開けたならカーボンは落としておきたいですよね。

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B6、BP共に修正面研完了。
発送済みです。ありがとうございました。

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Z1シリンダー面研

こんばんは。今日はツーリング日和でしたね。自分は相変わらず工場にこもりっぱなしです。ゴールデンウィークも工場で何かしらやっていますので加工見積もりやエンジンオーバーホール等の相談は可能です。

作業のほうはZ1シリンダーの面研依頼。

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スリーブが上がっているの分かります?

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どのくらい上がっているか確認してみましょうか。
まずは機械にシリンダーをセットしてシリンダー上面をダイヤルゲージ0に合わせます。

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スリーブツバ部分までダイヤルを走らせると0.08~0.09mmの間を指しています。動いてますね。
何が原因かはこれだけでは分かりませんがシリンダーはボーリング済みで一度も組んでいない所を見ると何かの拍子でシリンダーに熱が加わったか、もしくは常温で動くほどスリーブの締め代がナイかのどちらかかな?
加工時なら見落とすわけないもんね。
あ、ボーリングはウチではやってないですよ。他所様です。

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加工時に平行度もよろしくとのリクエスト。

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仕上がりはこんな感じ。
程度も良かったため切削量も0.03mmで収まりました。

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バリを取ったら発送です。
ありがとうございました。

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GS450 シリンダースリーブ

GS400を450にボアアップするためスリーブを製作しました。
ノーマルスリーブで69mmまで拡大する事は可能ですがスリーブの肉厚はどうしても薄くなってしまいます。
強度を確保する意味でスリーブを新たに製作。

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ノーマルスリーブに対し外径を1.0mm大きく作ってあるため内径を69mmにして2.5mm以上肉厚が確保できます。

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シリンダーバレルの拡大ボーリングは必至ですがケースボーリングする必要はなくポン付け可能です。

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ブログで紹介する前にあれよあれよと売れてしまい当初5基分製作したスリーブが、残り1基分となってしまいました。
残り1基分は69mmに対応していますが5月に製作予定でいるスリーブはスタンダードピストンから69mmまで対応できるようにする予定です。

とりあえずあと1基は450にできますのでよろしくお願いします。

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SUZUKI F6A ボーリング面研

集まってきます。
F6Aが搭載されている車輌って結構あるんですよね。
ジムニー、アルト、エブリー、ワゴンR、カプチーノなどなど。F6Aと聞いてパッと思い当たるだけでこれだけ出てきます。キャリーもそうだっけ?あれ?K6のほうか?

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鉄ブロックで剛性もあるためチューニングに向いてるんでしょう。

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しかし水穴周りの腐食は鉄ブロックの宿命ですね。
ボーリング+上面研磨が定番メニューとなっています。

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HDショベル1340

ヘッドの凹み部分をアルゴン盛りしたショベルの続きです。
燃焼室の整形が終わり新たに使用するバルブに合わせガイド内径をリーマ合わせしました。

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ヘッド面、バルブ周りが仕上がっているため燃焼室研磨は気を使います。
加工のほうはこれで終わりですがチューニングヘッドですから色々と寸法を確認しておきます。

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バルブの突き出し量からセット長を確認します。
ちなみにシートカット時突き出しを揃えるのはこのセット長を揃えるためです。

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続いてスプリング張力を確認していきます。
先ほど計測したセット長までスプリングをストロークさせその時にかかるシートプレッシャーを計測します。
ハイカムを使用する場合ノーマルカムに比べてシートプレッシャーは高く設定されています。シートプレッシャーが足らない場合シムを入れて調整します。
今回はこの計測までであとの調整はオーナーさんにお任せです。

クランクからやらせて貰ったエンジンですが、さぁどこまでHOTになるかな?

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三菱コルト 神奈川

今月は車のエンジン加工依頼が続いています。
普段はバイクのエンジンばかりやっていますが重なる時は重なりますね。

リピートで加工依頼を頂いたコルトのエンジン。
個人のお客様から加工依頼の場合ほとんどが一度切りですからありがたいです。加工内容はヘッドの修正面研です。

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一気に完成!
ヘッド面の歪みも大した事無かったため最小0.05mm研磨です。

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ターボ用のヘッドですから面粗も大事です。
ブースト上げて使うんでしょ?ノーマルポンな訳がナイよな(笑)

明日発送ありがとうございました。

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CB400F 腰上OH

白煙を吐くエンジンはオイル上がりかオイル下がりと相場は決まっています。
オイル下がりはステムシールの不良、劣化、またはバルブガイドの摩耗です。
バルブガイドは消耗品ですからオーバーホール時は入れ替えが鉄則。
ということでヘッドを温めて古いバルブガイドを抜き取ります。

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バルブガイドを抜いたらガイド穴を計測。
うまくガイドを抜き取るとガイド穴を傷めずにスムーズに作業は進みます。

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計測が終わったらガイド穴に合わせて支給されたバルブガイドを加工していきます。
HONDAのエンジンはバルブガイドの内径と外径が仕上がっていませんのでヘッドに合わせて加工する必要があるんですよ。

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バルブガイドの入れ替えが終わりシートカットに移るところです。
画像は吸気側のシートカット前。
かなりベタ当たりになっていますね。2.0mm以上あります。

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カット後。当たり幅は0.8mmです。
バルブの角度が各気筒で変わっているHONDAのエンジンはややこしいです。

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排気側はベタ当たりの虫食いで酷い状態。

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カット後はこんな感じ。
これでも当たり幅は1.0mmに合わせています。
シートリングがものすごく硬くて加工しずらいのね。

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バルブの擦り合わせをして完成です。

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画像だとピストンの頭の数字と置いてる位置が左右逆になっちゃってイマイチな感じですが(笑)中身はパリっと仕上がっています!

ありがとうございました。

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CB400F 腰上OH

昨日は名古屋に出掛けていました。天気もよくダットサンも快調だったためリフレッシュできました。たまにはいいですよね。

今日から仕事モードです。CB400Fの腰上オーバーホール依頼。

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シリンダーは十分仕事した状態ですね。

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支給された1.0mmオーバーサイズピストンに合わせてボーリングしていきます。

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シリンダー下面からボーリングするため傾きをチェック。
平行度はバッチリと出ていました。シムを入れずに加工できます。

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シリンダー下面がクランクに対し垂直になっているのを確認したらボーリング。

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ホーニングで指定のピストンクリアランス0.04mmまで拡大して完成です。

次回はヘッドの作業です。

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