HDショベル 福島

リプロの新品ヘッドですがステムシールを支給品のモノに付けてみせて!
という事でヘッドを温めてバルブガイドを抜き取ります。
ヘッドが冷めたらガイドとどのくらい締め代が付いているか確認も。

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2本ほどちょっと緩い(0.01mm)かな?という感じでしたが抜き取ったバルブガイドの頭をステムシールに合わせて加工します。

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そしてちょいとおまじないして焼き嵌め、ヘッドが熱いうちにレッドチェック。

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丸一日寝かしまして現象材を吹きかけて確認。
OKです。

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通常はガイド入れ替えすると芯がズレるためシートカットですが、新品ヘッドでガイド穴、ガイド外径も触っていないため擦り合わせのみでこの通りです。

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無駄にカットはしたくないですからね。シートカットも3回か4回が限度ですから。

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うちでも使っているキブルのステムシールを使用します。

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バルブ突き出し量も規定値内でしたので梱包して発送です。
これからもよろしくお願いします。ありがとうございました。

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HDショベル79 愛知

懲りずにショベルヘッドのトップエンドをオーバーホールしていました。
最近依頼の多いショベルですが立て続けにガイド周りにクラックがあるヘッドがきて結構へこみ気味。たまたまだと思いますが。このヘッドもブラスト当ててるとガイド周りに2箇所クラック。
取り敢えずレッドチェック後、問題なければガイド入れ替えに進みます。

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バルブガイド製作焼き嵌め後再びレッドチェック。今回はクラック修理せずにそのまま行くため2日ほど置いて様子を見ます。
下りてきたら修理もしくはヘッド交換が必要になります。

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OKです。
ほんとこの瞬間はドキドキもんです。

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ガイド周りにクラックがあるでしょ?
ここが赤くなるとオイル下がりと同じ症状になるためいくらガイドをしっかりとやっても無意味なんですよ。

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そしてシートカット。
ガイドの抜き取りに手を抜くとシートカット時に偏芯していつまでたっても当たりが出なくバルブが無駄に下がり突き出し量も多くなります。見た目もイマイチ。
今回はもちろんイイ感じです。

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吸気側は元々付いていたバルブをフェース研磨し再利用。
排気側はステムの減りもそうだけどエンド部分が変形していたため新品に交換しました。
ステムエンドで突き出し量を揃えてヘッドは完成です。

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シリンダーはオススメのKBピストンでボーリング。
3万近くしますがトラブった報告もないしケチるところでもないしね。

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お待たせしました。発送済みです。

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SUZUKI F6&K6

毎度お馴染みのF6Aのボーリング中。
ピストンのアルミがへばりついています。

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65mmから68mmの3mmアップ。
720もまだソコソコきますね。

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アルミブロックのK6は全国の内燃機屋でもウチしかやっていない0.1mmオーバー。ペロペロっとできるほど簡単にはいきません。

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CB400T 東京

CB400Tのヘッド修理依頼です。
バルブガイドのガタも悪くないため業者様と相談の上シートカットで行く事に。

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シートカット前。

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シートカット後。
当たり幅はマニュアル基準値内に収めます。
バルブはフェース研磨して再使用します。

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ヘッド面研も頼まれていたので。

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サラサラと研磨しておきました。

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シリンダー上面研磨も。

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これなら組んだ後にオイルが滲んでくるといった心配も要りませんね。

発送済みです。ありがとうございました。

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GS400

前回とは別でGS400のクランク芯出し依頼。

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芯出し前の曲がりはこんな感じ。
ダイヤルゲージ直読みですから実際の振れはこの数字の半分です。

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芯出し後。
片側を0に持ってくるともう片側が振れてしまうためいい塩梅のところでヤメです。

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芯出しよりもローターを取ってる時間のほうがかかってたり。GSって取れないヤツは中々取れませんからね。あ、マグネットが割れていたのは外しておきました。
ありがとうございました。

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GS400

GS祭りの予感です。
やり甲斐のありそうなヘッド。2番の排気側は特にオイリーです。

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ステムシールを外したらバルブガイドの頭も一緒にくっ付いてきました。
バルブガイドが折れてオイルリークしていたようですね。

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ヘッドを洗浄後ガイドを抜き取ります。いい感じで折れていたため燃焼室側からではなく今回は上面側から抜き取りました。カーボンを噛み込まないで抜き取れるのでガイド穴もキレイです。

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支給された純正ガイドをガイド穴に合わせて外径を加工します。
GSのバルブガイドはもともとオーバーサイズできますからね。
そしたらヘッドを温めてガイドを焼き嵌め。

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そしてシートカット。
灰色になっている部分がバルブの当たり面。
最近のお気に入り当たり幅0.9mmです。

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バルブはステムの減りも無いためフェース研磨です。
エンド部分も研磨しておきます。

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ヘッド修正面研、クランク芯出し、合わせて完成です。

ありがとうございました。

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HDショベル 宮城

2日ほど私用で休み今日から作業再開です。
今月はハーレーばかり集まってきていますので同時進行しながら効率よく作業しているのですが4機まとめてガイド入れ替えとかやってると進んでるのか進んでいないのかわからなくなってきます(汗)

宮城県からショベルのヘッドオーバーホール依頼。
まずはオーバーホールの基本ガイド入れ替えとガイド製作。
製作と言うよりかは内径リーマー合わせ、外径加工、BITONステムシール対応加工です。

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ガイドを焼き嵌め後、頼まれていたシートリングを地味に座繰り取ります。

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ポート拡大研磨されていましたのでシートリングもポートに合わせて製作します。

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シートリング打ち替え後シートカット。
ポートとシートリングに段付きが出ないようにギリギリで狙っています。
以外に大変なんですよ。

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ステムシール対応にするためロアカラーの加工も忘れずに。

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排気バルブは新品に交換し、吸気バルブはフェース研磨で再利用。
排気側のネジ穴をヘリサートで修理し、最後にガイド穴をホーニング仕上げして完成です。

ブログで全て報告するのが困難な状況ですが県外からの依頼はなるべく優先してアップするようにしています。直接会って話せればいいのですがそうもいかないですからね。発送済みです、ありがとうございました。

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K6A ヘッド修正面研

今週木曜日と金曜日2日間私用で工場を留守にします。
ので、ピッチを上げて作業しております。

SUZUKI K6のヘッド面研磨中。

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0.2mm削っても2番周りは削れていません。
オーバーヒートするとヘッド下面はかなり歪みます。
これだとまともに走らないでしょう。

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最小限に修正面研し完成です。

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HDショベル1200 愛知

ヘッド交換したショベルのブラストが終わりました。これから普通に調子いいショベルにしていくためガイド入れ替えからスタート。

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排気ガイド孔の修正中。
縦傷ではなく芯円修正する為リーマーを通します。

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そしたら久しぶりのバルブガイド製作。
材質はアルミ青銅ですがアルミ青銅のなかでも硬度のあるものを使用。

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バルブガイド内径を仕上げてから外径を加工するため同芯はバッチリです。
普通に作るより1工程多く手間がかかりますがシートカットの仕上がりが全然違います。

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そして焼き嵌め。からのレッドチェック。

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よーく見るとシートリングを座ぐってシートリングを入れてあります。
ブラスト当てると分かりやすいですよね。

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前期のバルブ突き出し量を越えているためシートリングの製作と入れ替えです。

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シートリングが落ちてからでは遅いのでこうゆう部分はしっかりと修理しておく必要があります。

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Z1

最近ちょくちょく言われるのが、エンジンの加工もやっているんですか?の返答に内燃機屋だからむしろエンジンの加工しかやっていません。ときっぱり言っている静岡の内燃機屋です。

独立して3年目に入りました。2年前にオーバーホールしたZ1のヘッドが帰ってきた?
見た感じ燃焼室はカラッとして状態は悪くない。と言うのも今回はバルブクリアランスが一番薄いシムで調整できないからバルブステムエンドを研磨してとの依頼です。

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シートリングの当たり面は排気側は虫喰いが見られますが良好な状態です。
ガイドとのガタもありません。銅系のバルブガイドはガタが出るのが早い!なんて話が出回っていますがこのバルブガイドは良好です。材質、メーカーにもよりますけどね。

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バルブは排気のみフェース研磨しました。
左が研磨後のバルブで右が研磨前です。

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シートカットを頼まれていましたがバルブ突き出し量は今現在限度値オーバーのためシートリングを入れ替えなければいけません。時間と金額に見合う加工となると擦り合わせで対処するしかないです。
虫喰いがあるとなかなか擦り合わせも時間がかかります。

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バルブの擦り合わせが終わるとバルブの突き出しも若干上がってきますので、突き出しを計測してマニュアル基準の目一杯に合わせてシムを入れてもクリアランスが取れるようにステムエンドを研磨します。研磨する量にも限度があり最悪焼きが取れてしまう恐れがあります。

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バルブリテーナーギリギリまで研磨したバルブはコッター飛びなどのトラブルになるため本当はシートリング入れ替えてあげるのがベストだとここでは言っておきます。

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