最近ご無沙汰でしたGS400の腰上作業。
シートカット 擦り合わせ バルブフェース研磨 ヘッド修正面研。うちの定番メニュー。
ガイドのガタもなくシートカットも最小値に収まります。
シリンダーはスリーブ入れ替えてスタンダード戻し。
支給された純正ピストンに合わせてボーリングホーニング。
デトネでブローから復活。
純正組み合わせで結果は如何に?
オーバーホールで預かっています78ショベル。クランクオーバーホール作業。
現在3基同時進行して作業効率アップするかと思いきやそう易々とはいきませんね。
フライホイールワッシャーの入れ替え。
何種類かある厚みの違うワッシャーを入れ替えてコンロッドのスラスト量を決定します。
画像にはありませんが既に目一杯までレース内径を拡大されていた為NEWレースに入れ替えました。
クランクピンは3ホールタイプの物に交換しベアリングケージもアルミのため新品に交換。ベアリングはSTDサイズに変更です。
まぁお決まりですがこの状態ではレース内径が小さすぎますので。
ホーニングマシンで内径を拡大していきます。
取り代も多く時間もかかる作業。この辺りハーレー独特な作業なんですよね。
完成。
古い機械ですが仕上がり寸法然り面粗度もgood。
そしたらクランクを組み立てていきます。
が、スプロケシャフトに0.03mm曲がりアリのため交換。シャフトに曲がりがあると全く芯がでません。
少しばかり作業中断しましたがJIMS製に交換して無事に完成。
針の動きだけジッと見てもらうと分かります。
通常の修理作業へと進みましたPANヘッド。
新たに打ち込みましたガイドを熱々のうちにレッドチェック。
ガイドトップはステムシール対応に加工しています。
そんでもってシートリングもこんな材料から1つずつ作ります。
ショベルに比べれば小さいですがハーレーのバルブは大きいですから大変というか面倒です。
シートカット 擦り合わせ バルブ突き出し量を確認して無事に完成。
何て部品か忘れましたが前期だとマニとの接合部分がねじ込み式のタイプのため片バンクのみ交換。
ヘッド側は細目のネジが切ってあり、常温では全く抜く気になりませんのでヘッドをチンチンに温めてから抜き取ります。
抜くときはいいとして入れるときはどうやるよ?という感じでしたが何とかうまく収まりました(汗)
ロッカースタッドがヌルリと1本いったり、カバーのネジ穴が怪しい箇所をヘリサート処理したりと。相変わらず気が抜けないエンジンです。
ヘッド面も修正面研してリフレッシュです。
完成というより戻ってきたって感じですね。
本日発送済み。ありがとうございました。
今月は何だかネジ穴修理ばかりやらされている気がします。お陰様で通常業務のエンジン修理加工にだいぶ響いてきました。
ので、少しばかり制限させて頂きます。それと溶接の絡む修理も現在受け付けていませんので。よろしくお願いします。
Z系のエンジンの中でも角Zと言われるヘッドは少し事情が違います。アルミの材質が良くないんですよ。巣穴もそこら中あるし、サクサクしてる感じです?
マジックで印している箇所+追加で2箇所ヘリサート。
そしてスタッドボルト付け根からもげていました部分は毎度アルゴン盛りにて1度埋めてから再度穴開け作業です。
機械加工屋ですから当然機械にセットして角度と位置出してタップを切ります。
簡単にやっている感じに見えますが、手間を考えると通常作業している方がずっといいですし楽です。
今日から3連休。機械にかじりついていますのでお問い合わせはメールにてお願い致します。
このヘッドはどうなったかって?
日曜日をメインに作業を進めていました。
燃焼室の半分は言い過ぎですが3分の1はアルゴンで埋めています。
整形作業はとにかく今ある形のところは変えず頭で半球形状を描きながら。
途方もない時間を注ぎ込ませて頂きました。
#60→#80。粗仕上げ。
燃焼室から向かってシートリング下穴ポート入り口までアルゴン盛りしているためこの後加工の基準となるバルブ挟み角は今現在入っていますバルブガイド下穴が頼りです。
#120。
ポート入り口を機械加工しました。
ショベルのバルブに合わせて拡大されていたためここもPAN用にリサイズ。
シートリング下穴を作る前に研磨作業を先に終わらせます。
#1000。
雨が降っていたせいなのか?はたまた?
ここまでくると燃焼室はもうショベルですよね。通常なら鋳込みのシートリングが入っている部分をつくっていますから。
シートリング下穴もバルブのサイズに合わせてほぼ純正サイズに機械加工しました。
我ながらよくやったと思います。
さぁてここからは通常の内燃機作業突入です。