HD PAN 宮城

 

何時も頭を抱えてしまうクラック修理。
現状はクラックがオイルラインと繋がりフィンの隙間からオイルが漏れるといった症状です。
先ずはスリーブを製作してオイルラインに圧入。

 

 

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場所が場所ですので外側はYAG溶接で施工。(上から2番目のフィンと3番目のフィンの間。)
熱変形、歪みなど殆ど出ませんし TIGよりも溶け込みが深いのが特徴です。
主に金型部品の補修や肉盛りで使われる事が多いですね。

 

 

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溶接後はレッドチェック。ヘッドを200度まで温め膨張させ 溶接部からの漏れ確認をします。

 

 

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下から2番目と3番目フィンの間。
無事に完成です。

クラック修理依頼について注意事項。
クラック修理にはエンジン破損等のリスクを伴います。
破損した場合の補償はできません。
また通常エンジン加工修理の片手間で作業しますので納期は未定です。催促も受付ません。
成功してもしなくても作業工賃は発生します。
以上この条件以外では作業受付しません。

 

 

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HDナックル46 徳島

 

夏休みの宿題残り。
ニコイチエンジンを一個1に。

みなさん興味津々アンマッチングケース作業。
左右のレースを抜き取りレース下穴をラインボーリング。

 

 

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何処を基準にどう加工していくか?難しいです。
以前もやってますが、ネックと成るのは右ケースカム回り。ギアがごっちゃりとつきますから。

 

 

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左ケース下孔。加工前より0.5mm拡大したところで芯円に。
刃物の当たり方から見ますと上下方向にクランク軸がズレてました。
この後にレースを圧入しますが流石にここまでのオーバーサイズのレースは有りませんね。
此処は次回詳しく紹介するとして焦らしておきましょうか。

 

 

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よくもげるエンジンマウント。
マッチングケースでは無いため左右高さが合っていません。
もげた部分の肉盛り序でにブリブリとアルゴン盛り。

 

 

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所々に巣。
よりも何処を基準にマウントを研磨するか。を考えないとリア側と平行が出ないです。
こっちのほうが大切ですよね?

 

 

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ボルト孔はここの加工作業と一緒にいきます。ので暫しお預け。

 

 

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リアマウントも研磨。
フロントに比べて余りズレていませんでした。
1度やってるとか?其れとも偶々?

 

 

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シリンダーデッキ面も合わせてレースラッピングを残しほぼマッチングに。
バンク角45度ってホントに出てるの?気になりますよね〜。
70年前のエンジンだから1度くらいズレてるかなぁ?と思いましたがほぼ45度出てました。

 

 

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他作業もまだまだ山盛りでゴールまではまだ遠い。
通常作業と違い考えながら1工程ずつこなしていきますからかなり時間かかります。
ブログだと早いんですけどね。

 

 

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便り 栃木

 

腰下を組み上げてオーナーさんにバトンタッチしましたショベル。
先日、無事に組みあがったと報告頂きました。

モチベーションが上がる便りは素直に嬉しいです。

 

 

無題

 

ブログに載せる事が珍しい?車ネタ。
普通に車のエンジンもやってます。

休み明け1発目はシリンダーボーリング加工からスタート。
ごっついブロックですがアルミブロックのため4発でも比較的軽いです。

 

 

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指定クリアランス0.02mm~0.025mm。
と、工場内気温に気を遣いホーニング仕上げしまして無事完成。

 

 

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Z1 愛媛

 

お盆休み前に間に合いましたZ1のライナー入れ替え。

ノーマルボアに戻す作業ですが、そのままポンと入れずに一手間かけます。
今回使用するライナー外径に合わせてシリンダーバレルをボーリング。

 

 

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シリンダーとライナーの隙間にオイルが侵入する。シリンダーの嵌め合いが緩くライナーが動いて回ってしまう。この手の問題も解決です。

 

 

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圧入後ツバが飛び出ますのでシリンダー上面を1発引きます。

 

 

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支給されたピストンに合わせボーリング ホーニング。
して完成。

 

 

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今月早くも後半戦。
もうひと踏ん張りします。

 

 

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CBX400F

 

 

何でか分かりませんけど相変わらず古いエンジンばかり集まってきます。

 

 

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錆びすぎなシリンダー内。

 

 

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社外ピストン0.5mmオーバーサイズでボーリング ホーニング。

30年以上前の放置エンジンですが加工修理で再生できます。

 

 

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HDショベル1200

 

えー…飽きもせずに今日もハーレーネタ。
しかも先月の作業(汗)

ヘッドオーバーホールには欠かせないバルブガイド入れ替え。
画像は抜き取ったバルブガイド。1本だけぐずりましたので ガイドトップをかっ飛ばして摘出。
潰れた状態で燃焼室側からムリクリ叩き抜くとガイド下孔は目が当てられないくらい傷つきます。

 

 

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ガイド入れ替えが上手くいくとシートカットの仕上がりもいいです。
バルブはフェース研磨して再利用。

 

 

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ガイドトップはバイトンタイプのステムシールが付けられるように加工。
シートカット後 バルブ突き出し量を確認。ステムエンド研磨で突き出し量を4本調整しておきました。

 

 

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カーボン落として擦り合わせだけではオーバーホールとは言えないです。
バルブ周りにしっかりと手を入れてあげるのが大事ですね。

 

 

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HDショベル 栃木

 

ケースレース内径を計測中。
ピニオンベアリング合わせです。

 

 

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組んでしまえば分かりませんけどね。
ラッピングしてオーバーサイズベアリングとシャフトのクリアランスが適正になるように仕上げます。

 

 

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カムカバーブッシュ類入れ替え。
ただ入れ替えるだけなら別に大した事ありませんけど。
ケースと合わせてラインで通す。となると此処でやっておいて損はありません。

 

 

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オイルポンプ交換に伴いケースに追加工したり、オイルラインの確認したりと地味に組み上げました。
先月納品したからそろそろ感想が聞けるかな?

 

 

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HDショベル1340 徳島

 

お盆休み真っ只中如何お過ごしでしょうか?
徳島 上野伴都 ハーレー 検索でヒットするみたい。うちもかなり迷惑してます。
何とかならんかね〜。

コンロッドスモールエンドブッシュ製作から圧入。
ブッシュ内径はピン径よりもワザと小さくしていますので当然入りません。

 

 

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ジグにセットしてビッグエンドと平行になるよう垂直にボーリング仕上げ。
ボーリング前に何行程も絡んでいますから失敗はできません(したくない)。
ピリピリもんです。

 

 

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ビッグエンドもラッピングしてオーバーサイズのベアリングに合わせます。

 

 

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左右片側ずつ曲がりとフライホイールのリムの振れを確認しながら組み立て。

 

 

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クランクピンを3ホールタイプに交換してお決まりのフライホイールワッシャーも打ち替え。
コンロッドスラスト量をこのワッシャーの厚みで変えていきますので仮組→測定→本組と結構手間です。

 

 

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そして一気に完成。

 

 

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カムシャフトのスラスト調整とブリーザーギアのスラスト調整もね。
という感じで撮った。のかも。

 

 

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ベアリング類、ブッシュ類全て入れ替えましてやっとこさ完成。

 

 

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