CB750K #2

 

先ずはお知らせ。
8/10〜8/15まで夏期休暇となります。本日以降の加工依頼は休み明けからの作業となりますのでご了承願います。
現在大変混雑している為 特急、溶接作業、特殊加工作業(ボルト折れ含む)の依頼は受付できません。御迷惑お掛けしますがよろしくお願いします。

 

前回の続き。

計測計測計測です。

シフトドラムR側 11.97mm。

 

 

シフトドラムL側 35.97mm。

 

 

キックギヤ内径。

 

 

スターターシャフト。
ギリ規定値内のクリアランスに収まってる為このままいきます。

 

 

続いてミッションへ。
メインシャフト全ベアリング交換する為全バラ。

 

 

プライマリースプロケットも全バラに。

 

 

で、気付いた方もいるかも知れませんが、プライマリースプロケット内ニードルベアリングも外してます。
コレ、自分の持っているパーツリストには部品として供給していません。パーツナンバーすらないです。
できれば交換しておきたい部品ですからねぇ。ということで探しておきます。

 

 

ロアケース側はこんな感じに〜。

 

CB750K #1

 

ちょっとブログの内容とは関係ないですが嬉しいコメントがきていました。

 

作業の方は持ち込みOH依頼のCB750K。
画像は旧工場ですから…察して下さい。

 

 

腰上の加工作業は工場移転前に済ませていたので一気に腰下へ進みます。
真っ黒黒のケース内を大汗掻いて徹底洗浄した後、ネジ穴全てに再タップ立てて組付け準備。

 

 

続いてクランクシャフト、コンロッドのメタル合わせへ。先ずは子メタルから。
通常クランクケースの刻印とクランクシャフトウェブの刻印の番号またはアルファベットをマニュアルにあるチャート表を見てメタル選定していきますが、ジャーナル径が磨耗している場合これが全く当てはまらなくなる為ウチはジャーナル径を計測してメタル選定します。

 

 

そして確認作業はプラスチナゲージを使用。
ちょっと見辛いですが0.03mm。と4本ともOK。

 

 

親メタル。#3番を除いてOK。
画像は#3番。ちょっと広いです。1発で全て決まると気持ちイイんですけど。
うーん。

 

 

親メタルは再発注して、気を取り直して洗浄作業が終わってるミッションへ。
先ずは計測。 ギヤーシフトフォークシャフト。12.95mm。

 

 

こちらも計測。
シフトフォーク内径。13.01mm。

 

 

シャフトは場所によって減りがありましたが、クリアランスは規定値内に収まっているのでそのまま使用する事に。
部品が出れば交換したいところですが廃盤だし、削り出しで作ってもいいですけどそこはお財布の事情がありますし。

 

続きます。

 

GS400

 

ちょっと前に告知していたGS400用のシリンダースリーブ作りました。
20基分用意しましたが残り僅かです。
スリーブのみの販売も可能です。が、できれば加工もウチで(笑)

 

 

純正より嵌め合う部分を大きく作っていますのでバレルボーリングが別途必要になりますが、肉薄となる450仕様には最適です。純正スタンダード戻しにも対応しています。 8月中旬位からヤフオクでも販売します。
海外製のスリーブは既に売っていますけどねー、エンジンによってバレル内径寸法はマチマチなのでスリーブ側の寸法次第では嵌め代が確保できなかったりします。ウチのはシリンダー、スリーブどちら側でも合わせられるようになってます。

 

よろしくどうぞ。

 

KZ900

 

いきなりですが従業員募集です。
特に今必要なのは旋盤士。汎用歴、NC歴のある方。ご連絡お待ちしています。
経験が少ない又は未経験でもガッツのある方。自分とマンツーでビシビシに鍛えます。堪えられる方ご連絡お待ちしています。

 

シリンダーボーリングの加工依頼でしたけど?1度スリーブを抜き取り下面研磨。
機械にシリンダーをセットし平行度のチェックしますけど訳分からん数字にダイヤルゲージが振れます。

 

 

原因は恐らく電動工具かなぁ?
ガスケット剥がすのにシリンダーまで削っています。
これだと下面基準で垂直にボーリングするのは100%無理です。

 

 

移転して中グリ盤のレベル調整、主軸振り回し調整した後の記念すべき1発目。
ダイヤルゲージを走らせてもピクリとも動きません仕上がり。

 

 

スリーブを戻して上面を最小に引きボーリングで完成。

今のところZ系のエンジンはこれで落ち着いたかな?

 

CB400F

 

少しずつですが新工場にも慣れてきました。ちょっとでも配置が替わるとやり辛くてね。もう少し辛抱です。
ブログネタは山ほどありますけど、殆ど画像ありません。今月はバタバタという事でご勘弁を。

CB400FヘッドOH。
今まで頑張りましたバルブガイド。

 

 

古いガイドを抜き取ったらガイド下孔を1カ所ずつ計測。

 

 

ガイド下孔に合わせ新品ガイド外径と内径を加工。したらば焼き嵌め。ヘッドが冷めたら再度ガイド内径をリーマー通し、シートカットへ。
ヘッドの作業は温めたり冷ましたりと忙しないです。

 

 

で、完成。

 

 

350Fも並行して作業を進めていました。

 

 

此方もほぼ同じ内容で完成です。
とまぁ、引越し前のネタになります。

 

Z1 千葉

 

工場移転前に作業しましたZ1。
カムホルダーボルト孔修理ですが、今回は既にヘリサートが入っていて下孔グズグズな厄介なパターン。
大体ね、ヘリサートがダメになるのはちゃんと加工できてないからです。ココは内燃機屋に出さないと失敗してからでは遅いです。

 

 

で、超有名な同業者がお手上げ。という事で超無名のウチがケツ拭きます。
何カ所かボルト孔にヘリサート3Dが入っていましたが、トルクまともにかからないし、下孔思いっきり倒れてボルト入らないし。清く抜き取りました。

 

 

ネジスリーブ加工の下孔タップ立て。
カムメタルギリギリです。

 

 

ネジスリーブを入れるとこんな感じ。
ノックピン孔と一体で作ってます。挿入工具も当然ワンオフよ。
よくコレを売ってくれ。とバイク屋さんに問い合わせもらいますが御断りしてます。加工精度悪いとカムホルダー取り付け出来なくなります。貴重なヘッドがゴミになってしまうリスクをウチで食い止めます。

 

 

ノックピンもバッチリ。
鉄で作っている為強度は上がりますし、万が一ダメになってもヘリサート入れられます。
欠点は回り止めができませんのでボルトを無理に回すと一緒に抜けてくる恐れがある事。

 

 

マーキング部分ネジスリーブ。トルクもバッチリかかります。青いバツは無理くり付いていたボルトのネジ山がダメでした。

ケツ拭き仕事って普通の加工修理より手間かかるし失敗リスク高いのであまりすすんでやりたくありませんね。
週明けから仕事再開です。

 

HD PAN 神奈川

 

先ずはお知らせです。工場移転の為お待たせしていました作業ですが、7/10から新工場で通常営業します。
現在預かってる作業は順に進めて行くとして、7月は目一杯と予想。作業依頼を予定されている方は納期に余裕を持って依頼されるようお願い致します。

 

で、久々のアンマッチングケース。
どうも1度マッチング加工されているようですが、レース内径のダメージを観るとかなり怪しいので疑ってかかります。

 

 

取り敢えず支給されたnewレースを入れ替え様子見。

 

 

したらばケースを1度本組し、クランクケース左右クランク軸ラインの計測。
先ずは左側レース下孔センター出して0セット。

 

 

そのままダイヤルゲージを降ろしていき右側レース計測。

 

 

結果 X-0.06mm Y0.08mm ズレています。
マッチングケースの場合この数字は0になります。
newレース内径次第ではそのままボーリング加工でもいいんですけど〜。そうはうまくいきませんね。

 

 

画像は各工程を終わらして最終仕上げのボーリング加工中。
この後ホーニング加工でクリアランス調整してクランクラインは完成です。が、軸のズレ分ギア同士のバックラッシュはズレますから追加工、調整が必要になります。まともに調整しないと手でクランクすら回りません(笑)

 

無題

 

機械搬入前の新工場。
コンクリート床へ防塵塗装を施工する様子。
工場移転時やりたかった事そのイチ。

 

 

緑以外で候補は青か赤茶。
で、赤茶。

 

 

機械も海外から取り寄せてるのを除けば無事に据付け完了。
昨日からレベル調整してます。大汗かいて。