KZ900

 

Zのヘッドをオーバーホール。
旧バルブガイド抜き取り?1本折れているのを確認。
ガイド下孔の芯円度や締め代がしっかりしていないとこの部分が割れてしまう傾向が多いです。

 

 

割れたバルブガイドが入っていたEX3番。
ガイド下孔が楕円+縦キズありの為リーマー修正していきます。そのままだと孔の倒れが出やすいので、リフターホールに合わせた治具を製作してリーマーのガイドに。

 

 

下孔真円修正後、NEWガイドの締め代に気を付けて焼き嵌め。
Zはガイドボス部が肉薄の為締め代を付けすぎるとクラックが入ってしまいます。適正な締め代って所が肝心。

 

 

シートカット。
当たり幅は0.8mm。

 

 

二度手間にならないようバルブ突き出し量を計測して完成です。

 

GS400

 

GS400ヘッド2基。バルブ周りのリフレッシュとネジ孔修理。
先ずはバルブガイド入れ替え。ウチでは抜き取る前にガイド周りのカーボンをブラスト処理してます。
コレが結構な手間なんですが、その後の作業の事を考えるとコレが今の所ベスト。

 

 

ガイド下孔を傷付けずに抜き取ればシートカットも最小限で抑えられますから。

 

 

丸印。 タペットカバー、カムホルダーのネジ孔ヘリサート修理。

 

 

元々ヘリサートが入っていたカムホルダー受け部。下孔がグズってヘリサートがピッチ飛びしていた為、1度ヘリサートを抜き取りネジスリーブ加工でバッチリ修正。
パッと見は全然分かりませんが材質は45Cですから強度は十分です。

 

CB750K #4

今日はメチャメチャ暑かったです。静岡は37℃ですって。うーん。キツイです。

 

 

随分と間が空いてしまいましたCB。実際はお盆前にほぼ完成してましたがアップが…中々ね。
オイルポンプ分解点検洗浄作業。
ポンプ回りの純正部品はほぼ全滅で部品交換はできませんが確認していきます。

 

 

トロコイドポンプギアの状態はフィード、スカベンジ共にちょっと微妙。本来ならば交換が望ましいのですが、部品がでないので〜。 傷の部分をバリ取り程度にラッピングして組付け様子見。
リプレイス品があればねぇ。

 

 

ロッカー回りの点検測定作業。
見た目で分かるロッカーアームスリッパ部の剥離はなく良好。
画像では確認できませんね。

 

 

続いて ロッカーアーム内径、ロッカーアームシャフトとのクリアランスを測定。
此方も問題ないので組立へ。

 

 

カムシャフトを組み付け、バルブタイミングを確認後タペット調整。
シートカット後初期馴染み分を考慮して IN0.06mm EX0.09mm 。

 

 

ホンダらしいメカメカのチェンジ周り。
腰上組む前に各ギアがスムーズに入るか確認済み。
組付けは知恵の輪状態でした(汗)

 

 

完成です〜。

 

今月は組み仕事が重なったのでちょっとヘビーでしたね。
ウチは加工専門ですから、エンジン組むのは遅いです。組んでくれ。と言われれば断りませんけど?

 

HDショベル 神奈川 #2

 

72年ショベル。
前回の75年ショベル同様カムベアリング入れ替え、右ケースピニオンレース内径ラッピング。

 

 

ピニオンレース内径に合わせてオーバーサイズのベアリングを選定。
ベアリングケージは再利用して組付け。

 

 

液体ガスケットてんこ盛りだったタイミングホールも忘れずに修理。

 

 

一気に完成。
同じタイミングで入ってきた75年とパシャリ。

 

 

ヌルンヌルンでgoodです。
スルスルではありませんからね。

 

 

続いてヘッド。
前回はガイド孔修正まで済んでいましたね。
結構手が入ってるヘッドでしたが無事にシートカットすり合わせまで完成。

 

 

バルブ組付までの作業依頼ですのでスプリング圧を測定していきます。

 

 

で、完成〜。
工場移転でバタバタとしていましたが、作業は思ったよりスムーズに進んで何よりでした。

 

HD ショベル 兵庫

夏だっていうのにパッとしない天気が続いている静岡です。

 

75年ショベル。
コンロッドビッグエンドレース入れ替え後、内径をボーリング仕上げしていきます。
簡単にボーリングなんて言ってますけど、かーなり硬いです。普通のチップでは歯が立たない。というかむしれるだけ。

 

 

ビッグエンド端面に対し垂直になりますから精度は申し分ないところですが…切削条件は非常にシビアです。
色々と条件変更して試行錯誤してますけどね〜。ばらつく時は〜 仕上げにホーニングです。
今回は切削オンリー。

 

 

リクエストのバランス取りを行いました。
バランス率やら重量なんかは作業レポートをコピーしてお渡しします。ので、そちらで確認を。

 

 

クランク組立芯出し後TIMKENベアリング入れ替え。

 

 

続いて右クランクケース。ピニオンレース内径をオーバーサイズベアリングに合わせてラッピング。
カムベアリングも入れ替えました。

 

 

と、きたら入れ替えたカムカバーブッシュ内径をラインリーマーで仕上げます。

 

 

オイルポンプも分解洗浄点検。

 

 

そして一気に此処まで。
使用するカムカバーガスケットの厚みに合わせてカムシャフトとブリーザーギアのスラストシム調整して完成です。

 

HDショベル 神奈川

 

前回の続き。
持ち込み72年ショベル。
コンロッドスモールエンドブッシュの内径をボーリング仕上げ。
ビッグエンドはオーバーサイズベアリング、 JIMS製クランクピン、に合わせラッピングでクリアランス調整。

 

 

 

 

 

 

そうそう、前回の記事はコンロッドの芯間でしたね。
きっちり測定するとなると色々と必要になってくるので今回は簡易的な測定方法を紹介します。

 

 

ビッグエンドにベアリングとケージ、クランクピンをセット。F、Rのビッグエンド端面を合わせます。
この時のビッグエンドのクリアランスは0.01mm〜0.015mmが理想。

 

 

上の状態でスモールエンドブッシュにピストンピンがスルリと入ればほぼ芯間距離は同じです。
ブッシュとピンのクリアランス次第で寸法が若干変わる為あくまでも簡易的な方法です。
EVO以前のハーレーの殆どが0.1mm〜0.2mmほどズレているのが普通ですからあまり気にする事もないかと思いますが。
それでもピストントップ位置がフロントとリアで違うのは気持ちワルイですよね〜。ブッシュ内径を偏芯させて芯間を合わせるんですけど結構手間なんですよ。一応コレ、自分のコンロッドです。

 

 

72年に戻ります。
コンロッドのスラスト量をこのフライホイールワッシャーの厚みで決めていきます。
いつ締めたか分からないと不安なのでマーキングも自分のきまり。

 

 

して、組立芯出し完了。

 

そう言えば従業員募集してました。気長に待ってます。

ショベル 神奈川&兵庫

 

あっという間に連休も終わりです。

 

丁度タイミングが一緒でしたショベルを2基同時進行。
兵庫から持ち込み75年ショベル。クランクはS&S製。クランクピンナット、シャフト類のナットがコレまたビクともしませんね。ですが無事に分解完了。

 

 

バラす前にコンロッドのガタが多かったのでオーナーさんにはレース交換が必要かも?と言っておきましたけど。

 

 

的中ですね。
クランクピン交換。コンロッドレースは入れ替えです。

 

 

お次は神奈川から持ち込み72年ショベル。
作業指示通り進めていきますね。

 

 

 

 

ついでにですが2年、3年?ほど放置していた自分のエンジンを着手。休みが絡み且つ同じような作業内容となると今しかありません。 コンロッドスモールエンドブッシュ内径が規定値越えの72年と一緒に自分のパンのブッシュも製作。

 

 

既製品ではなくわざわざ製作なのは、コンロッドの芯間合わせをする為です。
既製品ブッシュは内径がでかすぎて使えませんから。
画像が芯間合わせをする治具でこれから圧入したブッシュ内径をボーリング仕上げするところです。

 

明日から通常営業します。

 

HDショベル 愛知

 

えーと、たまにはアップしますよ。ハーレーネタ。
の前にお知らせ。8/10〜8/15まで夏期休暇となりますのでよろしくお願いします。

 

先週はショベルのヘッドをせっせと進めていました。

 

 

ブラスト処理して旧ガイドを抜き取りますが、ガイド破れ、クラック、ボス欠け と中々の状態。
恐る恐るヘッドを温めて抜き取るとこんな感じに〜。やたらと締め代がきつかったのもわかります。

 

 

下孔がグズグズのままガイドを打ち込むとヘッド側が傷みますし、縦傷に沿ってオイルが燃焼室に入り込む為よくありません。
ということで散々やり込んでますガイド下孔リーマー修正。専用治具にセットし機械加工仕上げ。

 

 

此方は神奈川から持ち込みのエンジン。
アクロバティックな修理は…一旦置いといて、F側 排気ガイド下孔の修正。リーマー修正では対応出来ないほど傷んでいます。

 

 

ボーリングで傷が取りきれるまで拡大修正。
と、書くのは簡単ですけど、ちょっとでも角度がズレるとエライ事になります。できれば避けたい加工修理の1つ。

 

 

忙しい間に工場設備に使用するまんじゅうを削り出し。
当初は凝った形状にする予定が、いつの間にかコレでおさまりましたとさ。

 

CB750K #3

 

前回の続き。
プライマリースプロケに使用するニードルベアリングです。寸法も全く一緒。

 

 

クランク親#3番は1つ上の厚いメタルで再度クリアランス確認しまして本組。
アッパーケースにごっそり組み付けます。プライマリーチェーン、カムチェーンは新品に交換しました。

 

 

シリンダーはボーリングを頼まれていたので、組み付けて見えなくなる前に。

 

 

リプレイス品の0.25mmオーバーサイズ。
リングギャップ調整確認、バリ取りして組み付けます。

 

 

ヘッドはガイド入れ替えシートカットとバルブ周りをリフレッシュしました。
吸排気共に後期のステムシール仕様に変更しています。ホンダのエンジンでよくみられるバルブステムエンドの虫食いですが、このCBも陥没していた為8本全て研磨しました。

 

 

バルブスプリング圧はマニュアル通りに確認して組み付けていきます。
スプリングは見た目や手で縮めただけでは判断し辛いですし、イケそうだったけどダメだった。パターンの方が多いかな。

 

8/10〜8/15まで夏期休暇となります。
ご迷惑お掛けしますがよろしくお願いします。