GS400

 

クランクケースドレン修理。
ヘリサートは問題ないんですけど、此処にネジスリーブを入れる場合注意が必要です。肉薄の為割れやすいんです。
で、割れてしまったら〜こんな感じで大きく削りとって。

 

ブリブリとアルゴン盛り。(強化仕様)
そういえば久々の溶接ネタです。結構仕事でやってはいますけどね。あまり数あると大変なので。

 

ついでにフィン欠けも一緒に。あ、これもGSです。
盛りすぎて整形が大変だわ(汗)

 

ネジ切りと座面作って、リークテストしたら完成。
ペロペロとはいかないので20000円~25000円が目安。

 

GSX

 

月末になってバタバタと入ってきました。
前半は落ち着いていたので工場内の雑務がはかどりちょうどよかったかな。

 

刀に???シリンダーの組み合わせ。チューエンジンのケースボーリング。
ダミーシリンダーを使いスリーブの逃げを作ります。

 

 

加工後。
グラインダーとは違う機械加工の美しい仕上がり。

 

 

最小値でも加工できますけど、多少保険分位の余裕が欲しいのが本音です。
機械にセットして角度振るのが手間なんよ。

 

 

加工前汗びしょりになって抜き取ったシリンダースタッド。
1本も折らずに抜き取るのが漢の美学。常温+ダブルナットでは絶対TRYしないように!
根元で回しましょう。

 

GS400 #2

 

前回の続き。
カムラインのボーリング作業完了です。

 

 

こんな感じ。
余談ですがカムホルダーは基本ヘッドと一体です。別のヘッドから持ってきてもハウジング径は合いません。
ですので、ここが逝くとヘッドごと交換になります。

 

 

で、実際にカムシャフトを乗せて組んでみました。カムホルダーは規定トルク値で締め付けています。
ヘッドとのクリアランスはマニュアル数値0.035mm~0.05mm。今回は0.04mm~0.05mmです。オイル付けて〜↓中々いい感じでしょ。

 

 

実は2基まとめてやってました。あと3基あるんだなぁ。頑張ります。

 

GS400 #1

 

GS400ヘッドのカム周りは要注意です。ハウジングが変形し易くトラブルが多い箇所です。
今回は〜完全にアウト。通常ここまでダメージが酷いとヘッド交換です。
が、まともな中古ヘッドが最近は手に入りづらいみたい。みんな同じトラブルで悩んでいるようです。ということで修理していきます。

 

 

カムシャフトはジャーナル部分を溶射肉盛りして再生。
ヘッド側ハウジング内径がかなり擦り減ってしまっている為、ジャーナル径をSTDサイズより少し太らせました。

 

 

機械にヘッドを固定する治具をセットして、これからハウジング内径をラインボーリングしていきます。
ラインボーリングって簡単に言うけど、加工前に色々と準備が必要です。兎にも角にも治具製作が必至でこの治具精度が後に加工精度となって出てくる為カムラインの垂直、IN、EXカムの平行を考えて作らないといけません。
マスブロックに背負わせただけやろ!とか突っ込まれそうだけど直角度0.01mm以下て中々大変ですよ。

 

 

で、こんな感じで上から下まで一気に潜ってボーリングしていきます。
これだけ突き出していると通常はビビりがでてまともに加工できませんし寸法も出ませんよね。だから〜加工出来る用にワンオフでツールを製作しました。給料1ヶ月分飛びました。はい。シンドイです。

 

 

加工条件がイマイチ掴めず。色々試して結果極低速で落ち着きました。

次回に続きます。

 

新設備導入

 

13日大安に新設備導入しました。
スイス製 mira社 HMX2000 バルブシートカット専用機です。
vario-drive、multivac vacuumtest のフル装備。
折角新品で買うのだからとメーカー選びを散々しましたが、設備資金と現在使用しているのがmira社というのが決め手となりました。

 

 

旧型のVG81と比べると大分進化しましたね。芯だしの考え方としては旧タイプと似ています。
1つ前の型でcentronicというのがあり、あれも魅力的で今回の候補に上がっていましたが、残念ながら今は廃盤となり結果最新のVGX21となりましたがテストカットした感じでは結果オーライかなと。

 

 

画像はテスト用ヘッドで人生初めてのシートカットする噂のバイト君。
旧タイプのmiraはどちらかと言うと職人向けで中々触らせる事が出来なかったのですが、コレなら扱えるのも早そうです。
今回の設備投資は加工精度、加工時間短縮もありますが、未経験でもある程度仕事が出来る事を主に考えました。
技術=新規設備という考え方は好きではありませんが、今の時代中々経験者がウチに来るってのもアレですし。
という事で従業員募集してます。

 

 

まぁ、なんだかんだ言って汎用旋盤好きやわ。
此方、滝沢6尺も少し前に購入。偶々いい出物のお話頂きまして即決でした。ありがとうございます。
1オーナー、オリペン、デジスケール付き。文句なしです。
オリペンは行き過ぎかな?

 

無題

 

ウチの周りで誰かが始めると病気が移るみたいに始まる作業台作り。
しょっちゅう作っているせいか、拘る箇所が徐々にマニアックになってきました。

 

 

で〜、自分のパンヘッドシリンダー。スリーブ打ち込みまで完了。
一応言っておきますが純正です。ペコリ。

 

 

譲って頂いたショップさんとは今もいいお付き合いをさせてもらっています。このシリンダーがきっかけだった様な?
当初がっつりスカート部分が割れていましたが、コレで問題ナシ。

 

 

久々登場。巷で噂のあの子です。フライスとホーニングマシン担当。
ウチに通って1年と3ヶ月。メキメキと成長してます。ゼロから教える時に自分と同じ癖を付けさせたのが効いてますよ。
左手。立ち姿も自分と全く一緒です。(笑)

 

 

じゃあ、オレのシリンダーボーリングしといて〜!そうだなぁ〜。クリアランスはテンゴプラス、仕上げはちょい粗で。
ちょっと意味不明ですが、クリアランス0.055mm ホーニング仕上げ #320〜#400の間 という意味です。
普段から際どい寸法指定指示してますのでビッシビッシに狙えます。狙ってきます。

 

ココだけの話。まだ機械の感覚が掴めなかった頃は、失敗するよりマシ。だとわざと0.01mm〜0.02mm小さめの寸法で仕上げさせ、夜な夜な自分が正規の寸法でシリンダーを仕上げていた時期もありました。特殊な加工仕事で失敗はできませんし。それを給料払ってですから正直キツかったです。それが今では任せられるレベルですからね〜。うーん実りました。

 

HDナックルヘッド 福島

 

涼しくなりました。と思ったら9月です。

 

ナックルヘッドのバルブ周りを作業してました。
通常のガイド入れ替えと少し勝手が違いますがやる事は一緒です。
先ずはブラスト後ガイド抜き取り、ガイド下孔計測。

 

 

NEWガイドはリプレイス品を追加工。トップをテーパー加工してオイルを切れる用に。
外径を先程計測した下孔径と嵌め代合わせ。内径をバルブステムとクリアランスが取れる寸法にリーマー加工。
0.01mm単位での寸法合わせの為、嫌でも気を遣います。

 

 

ガイド入れ替え後。圧入したガイド内径を再度リーマー通し、シートカット。

 

 

バルブは再利用できた為フェース面とステムエンドを研磨しました。

 

 

ナックルはガイドをブリキのカバーとサンドイッチする感じで圧入します。
ガスケットの枚数も吸気と排気で異なる為いちいち確認しながらガイドを入れ替えないといけないので忙しないですね。

発送済みありがとうございました。