アイアンショベル バルブ周り作業。
作業指示書通りガイドトップをテーパー加工。支給されたバルブのステム径に合わせ内径をリーマー加工。
この辺も依頼時に指示して頂ければその通り加工しますので何なりと。
ガイド圧入後、再度ガイド内径をリーマー仕上げした後、シートカットと。
何時もの流れ。
ボーリング作業も完了。
ありがとうございました。
ま~た台風ですよ。月曜も天気悪いみたいですが外回りも何件かあるし、普通に出勤する予定です。
今月前半は手のかかる作業が重複したためペースダウンしましたが、後半は通常作業が多かったので巻き返しできました。毎年の事ですが年末に近ずくにつれ作業依頼が増えるため、今のうちにペースを掴んでおかないと。ウチは一遍にドカドカ入るとすぐオーバーフローしますから(笑)
72以前?のCB。60年後半くらい?もうこの辺り全然分かりません。
指定クリアランスにてボーリングホーニング。
メグロS7。
こっちはピストン探すのすら大変です。
持ち込みピストン指定クリアランスにてボーリングホーニング。
今日はブログも書いたし自分のエンジンでもやろ~と。
少し前に作業は完了しましたが未だアップしていなかったので忘れない内に。
弊社オリジナルGS400用シリンダーライナーを使用します。
ライナー外径は450用に対応していますので、先ずはシリンダーバレルをボーリング。
0.01mm単位で嵌め代を調整。きつすぎてもダメだし、緩すぎてもダメ。どちらも後でトラブルの元になります。仕上げ加工代0.05mmは度胸で1発勝負。
ライナー外径は純正より少し大きくなりますが、450にボーリング加工しても強度を充分に確保できる設計。
ノーマルシリンダーをそのまま3.0mmアップするとペラくなるからなぁ。
450からスタンダード戻しというのもアリ。
今回は元々このエンジンに使用していた純正ピストンでボーリングします。
自分は中古ピストンでも使用できるレベルなら全然使います。(純正縛りですよ)
リングとピンは新品に換えますけど。
ライナー圧入後、下面垂直ボーリング仕上げ。
どうです?いい感じでしょ?
ライナー入れ替え時はツバ高さを揃える必要があるので最小面研して完成。
飛ぶように売れているワケでは有りませんが初期ロット20基分は完売。と先ず先ずです。
銭儲けよりほぼ自己満みたいなものですし。
月曜は台風で休み。と言ってましたが、ピーカンの空見てスタコラ出勤しました。
台風の影響は特にコレといって有りませんでしたのでめでたしめでたし。
前回の続き。カムカバーブッシュ周りは完了。
元々ケースに打ち込まれていたオイルポンプシャフトブッシュ。支給されたシャフトがそのまま入らないので、内径をリーマー合わせしてクリアランス調整。あまりガタが多いとよろしくない箇所ですからクリアランスは0.02〜0.03mmを目安にしています。 マニュアルには確か載ってなかったと…。
カムカバー内に収まるサーキットブレーカーギア、アイドラーギア、ともにNEWシャフトに合わせてブッシュ入れ替え。
圧入後内径をリーマー加工。真円+クリアランス調整します。シャフトに対しギアが垂直になるのが理想ですからここも機械にて垂直に加工します。ブッシュ内径が斜めになるとギア歯が片当たりしますからね。
本来加工屋の仕事は↑迄ですが〜。カム周りの件も有るし一応仮組み。
ふぅ。無事に収まりました。
収まって当たり前だろ。と思ってる人いるだろうなぁ。ハーレーに限らず海外製リプロパーツは追加工が普通です。ポンの方が逆に珍しいくらい。
で、ここから面白い話。カムカバーをただ嵌めただけだとカムシャフトはウンともスンとも動きません。
カバーのボルトを締めてからだとスルスルとストレス無く周ります。要は、カムカバーを取り付けて組んだ状態で加工しないと全く駄目という事。う〜ん。やっぱココの加工は難易度高いです。
そうそう、カムシャフトブッシュのラインの件。
こんな感じ↓ね。結果やっぱりケース側の孔とカムカバーの下孔の位置が合ってない。が正解。
そうなるとリプロケース側の元孔位置がわるいんじゃないかと思いますよね? 自分もそう思います。ただ、リプロケースは前期用でカムカバーは純正中期ですからどちらがどうとはハッキリ言えません。詰めていけば判るかと。
取り敢えず今回はこんな感じで。
お時間頂きありがとうございました。
少し時間が空いてしまいましたが、新品リプレイスケースカムブッシュ入れ替え作業。
前回ラインボーリングで内径を仕上げましたが失敗。カムカバー側ブッシュの内径を予め仕上がり寸法より0.5mm小さく作っていたのにも関わらず取り切れませんでした。原因としては考えられるのはケース側とカムカバー側のカムブッシュ下孔の位置関係が合っていない事。画像を見てもらえれば一目瞭然、面取りの幅でどれだけズレているか確認できます。
ブッシュは新たにやり直すとして、仕上げていたメインベアリングレース内径に合わせて特工を製作。カムカバーピニオンブッシュ内径をリーマーで仕上げ。
無ければ作る。0.01mm以下で外径内径同芯仕上げ。メインベアリングレース内径との嵌め合いが肝。
カム周りに戻ります。ブッシュは1から製作。
材質はアルミ青銅で快削系は使用しません。
オイル孔と切り欠き部はフライスでの2工程。
地味に時間かかるんですけど、既製品は内径が小さいのでボーリング加工はできませんから仕方ないですね。
えーと… 3回目です。
気に入らなかったのでやり直しました。(汗)
ブッシュ内径は仕上げ寸法より1.0mm小さく作る。コレなら嫌でも取り残しは無いなぁ。
して、ボーリング。
ケース側ブッシュ内径とカムカバーブッシュ内径を同軸加工します。
ケース側は専用治具で固定。このエンジンの修理はとにかく治具を多く使用しますので時間もそれなりにかかる。
ボーリング加工が終わったら別の治具にセットしてブッシュの周り止めピンを打ち込む準備。
カムカバー周りだけでも4種類治具作ってます。じゃないとうまく作業が進みません。
やっとこ完成。カムジャーナルとのクリアランスは0.03mm。
ほら、やっぱ偏芯してるでしょ? 間違えてないかって? じゃあ仮組みして動画でも撮ってみるか。
え〜、溜まっていたハーレーネタ。ダイジェスト。
群馬からパンヘッド スリーブ打ち込み。ボーリングホーニング。
スリーブ材から拘ったjapan made。
純正シリンダーより耐摩耗に優れたスリーブ材でレトロフィット。
1200の場合060オーバーサイズまでボーリング可能です。
熊本からパンヘッド こちらもスリーブ打ち込み。 ボーリングホーニング。
弊社HD専用オリジナルスリーブ そっち系の専門店さんに大好評です。
ちょいちょい仕様変更してます。見た目は今までと変わりまテン。
同業者が分かるようにマーキングも。画像では確認できませんけど。
愛知からショベル。こちらは片バンクのみスリーブ打ち込み。ボーリング ホーニング。
ハーレーはサイドバルブからツインカムまで全ての車種トルクプレート取り揃えています。
この角度からだとどっちにスリーブ入っているか自分でもわかりまテン。
注いでのヘッドワークもありがとうございます。
石川からショベル。通常ボーリング依頼。
ピストンアナーキー。
以前間違えて注文してしまいお蔵入りだったS&S製ストローカーピストン。
遂に出番の時がきました。
鍛造ピストン。
普通に使うには扱いがちとかったるい。
シリンダーにコンロッドの逃げ。
どんだけリフトすんだい?
月曜は台風ですから臨時休業となります。
前回ガイド製作からの続き。
ガイド製作後ヘッドを温めて焼き嵌め。まだ熱々の状態のうちにレッドチェック。1日置いて現象剤を吹き付ける。これが普段の流れ。
結構な手間と時間かけてますその位大事なところ。自分の仕事を確認する意味で。
シートカットへ進みますが、カット前の突き出し量は38.0mm。
バルブエンドはシム調整できるよう当然研磨されていてこれ以上は限界とうちでは判断。
そうなるとバルブ交換、シートリング打ち替え。が通常必至。
誤解がないように書かないと内燃機屋の仕業にされてしまう世の中です。
バルブフェースは研磨して、シートカット後の突き出しもシム調整できるギリギリ狙い研磨。
本当はダメですからね。本当は。
ブッ欠けていたEXスタッドボルト。此処はアルゴン盛りで作っていきますよ。
ネジ穴の中にボルトの破片が残っていることからネジ穴は一度弄られていますので、大きく削り取ってひたすら盛り。
溶接技術も必要ですが、それより成形のセンス。
自分には持ち合わせていませんのでコレが精一杯です。ペコリ。
残すは修正面研だけというのに肝心のスタッドボルトが抜けません。
なにやってもビクともしないので最終的にへし折りました。こんなとこにロックタイ塗るなんて狂ってるぜ。
機械にセットして角度出し〜のピッチ測り〜ので削り取る。もうね。時間かけすぎ。というかかかりすぎてどうにかなっちゃいそうですよ。
やっとこさ修正面研。
面研量は0.11mm。
以外と歪んでないでしょ?ばんばん熱かけて溶接しましたから。
今年1番ヘビーなヘッド修理無事に完成。あ、カムホルのネジ修理10箇所もやりましたよ。
発送済み。ありがとうございました。
旧バルブガイドを抜き取り観察。
左 吸気側ガイドは下孔との嵌め合いも良く普通。右 排気側ガイドはちょっと問題あり。
通常ヘッドと嵌め合う部分はオイルやカーボンが入らないので変色しませんが、2本黒く変色しています。
オイル焼け。となると結構煙吹いてたかなぁと。排気側4本はかなり太いガイドで製作されていますので下孔は弄ってる筈なんですけどねぇ。
原因は嵌め合いが緩い。又はガイド下孔が荒れている。の2パターン。
抜き取る感触で分かるんですけど、今回は緩い+下孔がクソ。
頼んでいました二度と使わないであろうリーマーが届いたので治具を製作して修正します。
元サイズが12.74mm〜12.76mm。
クラックが入っていた3番は孔の倒れが出ていて中々取りきれません。別サイズのリーマーを更に2本追加購入して無事に真円に。頻繁に使う工具ならいいんですけど、諭吉2人で4箇所修正しても工具代すら出ないのはなぁ。治具代+したら大赤字。
で、3番のクラックはレーザー溶接で盛り。
うん!バッチリですね。圧入時の再発もありませんし。
しかしレーザーはいいねぇ!時間チャージが!ペロペロの極みですよ!(笑)
あ、レーザーは外注さんね。今のところ〜。密かに狙ってます。
と言うことで久し振りに1からガイド製作(吸気側は既製品でいきます) 材質はアルミ青銅。
因みに4本作りまして時間チャージ計算したら2000円弱?まぁ、アレだ。久々だし、粘いし、1本シャカるし、2工程のところ3工程で精度重視してるし、そりゃね色々とあります。
ハーレークランクケース周りの作業。
左リプレイス新品クランクケース、右マッチングしていないクランクケース。どちらもメインベアリングレース入れ替え後、レース内径をラインボーリングで仕上げ。
カムカバーに対し垂直、シリンダーベースに対し平行、左右ケースを合わせた状態で加工するため完璧な同軸となります。
今年に入りかなりの数こなしまして色々と見えてきました。
まぁその内細かく説明するのもいいかと思いましたが?業者さんしか此の手の問い合わせ依頼がありませんので詳細は省きますかぁ。リピートで入るのはそれなりに結果がでている証拠でしょう。
そんな感じで順調に進むかと思った新品リプレイケース。
が、ドイツ製と言うだけで信頼できるでしょ。なんて。ドツボに嵌る。
メインベアリングレースを圧入する前に何時もの測定。
レースはJIMS製。外径内径が同芯ならば。結果はいいはず。普通はね。
気を取り直しカムカバー内ブッシュ入れ替え。
支給されたJIMS製。ブッシュは内径寸法がやたらと小さく、ボーリング加工で仕上げると必ずと言っていいほど取り残ります。一旦圧入しましたが、やはり内径寸法がイマイチのためやり直し。製作の方向で進めます。
と、此処まで良かったのですがケースはリプロ、カムカバーは純正という組み合わせ。
どうなったかは次回に持ち越しです。