HD 50FL 愛知

 

まずはお知らせ。
9/28(金)、29(土) 出張の為工場にいません。何かありましたらTELかmailでご連絡下さい。

 

先日お預かりした50FLの腰下に着手。

 

 

 

 

クランクシャフト分解前に振れ確認。
スプロケ側0.09mm。ピニオン側0.14mm。
この結果から。

 

 

 

 

シャフト単体で計測してみるとやはり曲がっています。
スプロケシャフトも残念ですが交換。

 

 

 

 

続いてコンロッド。スモールエンドブッシュ交換。ビッグエンドレース交換。

 

 

 

 

画像はベアリングレースを抜き取ったビッグエンド。
キズが酷かったので軽くホーニングしてから計測しました。
結果 0.2mm楕円とこれはもう使えません?

リア側コンロッドサイドをグラインダー研磨されているのに気付き諦めました。

 

 

 

 

 

 

 

 

カムシャフトジャーナル0.1mm偏摩耗。ブッシュ内径は規定値を大幅にオーバーしています。

 

 

 

 

ケースメインベアリングレース内径の錆びに注目。
ではなく、カムブッシュの下からメインベアリングに向かっているクラックが気になります。
お決まりのパターンですか…。

 

 

 

 
気を取り直しクランクケースの歪みをチェックしてみる。既に溶接修理箇所が何箇所もある為なのか。
よくガタ付きます。

 

 

 

 

これでは修正不可能と早々に判断。
意地でも組め!と言われればやりますけど、普通のエンジンとはほど遠くなりますから。
これはここでお役目御免とするのが1番かな。

 

 

HD WL750 愛知

 

3連休も通常出勤してました。

WLの続き。
ダミーウエイトの製作。手持ちのウエイトより軽いのが必要だったので。ボルトの重量込み。

 

 

 

 

続いてアタッチメント。
テーパー部は実寸から寸法取って計算して…。それでも微妙に合わないので、何個か捨てで作り角度調整してから。

 

 

 

 

本チャンです。
バランス取り作業よりこっちの方が時間かかったかな。汗

 

 

 

 

連休中に終わらせたかったので頑張りました。
平日は極力機械回しておきたいので。

 

 

 

 

無事に完成です。
一応というか、必要であろうバランス取り時の各重量はマークシートでお客さんに渡すようにしています。
ほらピストン交換する時とかに役に立つでしょ。

 

 

 

 

いいとこまで来た。的な動画撮りました。

 

 

求人募集

 

お話は頂くのですが…。ウチにハマらんのよね。
まだまだ募集中。

募集概要

 

機械加工作業経験者、マシニングオペレーター
未経験者で機械加工に興味があり当社に興味がある方

 

内燃機加工の経験があれば有難いのですが、まあいないでしょう。ということで、汎用旋盤、汎用フライスの経験値がある方を募集致します。能力と働き方のレベル次第ではそれ相応の給与待遇になるようなシステムにしています。

 

対象年齢 35歳未満を希望 (この辺りは経験値とその他により関係なく受付ます。)

 

学歴不問

 

就業時間 基本 9時〜18時

 

残業 基本定時終業ですが忙しい時期は1時間から2時間有り。(作業レベルにより左右される部分かと。)

 

終業後は自由に自分のエンジンやってよろし。

 

休憩時間 12時〜13時
(10時と15時に15分小休憩有り。)

 

休日 基本隔週土日休み。仕事が多忙の時期は土曜出勤もお願いしますが、今までの傾向からみて年に3、4回程度。
大型連休は自動車メーカーさんと一緒。部品供給がストップするんでね。てへへ。

 

給与形態 試用期間(3ヶ月)の間は日給7000円 経験により優遇。

 

交通費、昼食手当、残業手当 会社として常識の範囲内の手当有り。
労災雇用保険、各種保険有り。

 

社会保険厚生年金は試用期間終了後に、当社との相談になります。

 

必要な資格 自動車免許できればMT車。 旧車経験有りだと尚良い。

 

マイカー、バイク通勤可能。

 

今までの経験から、車 オートバイが好きというより、機械加工エンスーな方のほうがこの仕事は向いているように思います。自主的に物事を考えて工夫しものづくりをする事に楽しさや喜びみたいなものを感じられる人なら大丈夫です。
車 オートバイが好きというだけでもいいんですが、朝から晩までその事で頭がいっぱいて位の人じゃないと続きません。

 

うーん。どれも今の若い子が苦手のヤツですね。笑

 

人手があれば良いという仕事でもないので急いではいません。一緒に成長していく情熱のある方の募集を気長に待っています。

 

興味のある方は一度気軽にメール又はお電話下さい。

 

HD WL750 愛知

 

クランクシャフトのバランス取り作業。
バランス率を計算するのにコンロッドの重量測定が必要になってきます。
そこで厄介となるのが、回転運動部と往復運動部の重量測定。測定方法で随分と誤差がでます。
ので、今回ちょっと真面目に作りました。

先ずはフロント側 194g。

 

 

 

 

加工前リア側 202g。
フロントに比べ8g重かったので、コレはやるしかねぇべ〜。と気合い入れて削っては計り。削っては計ると。

 

 

 

 

まぐれでドンピ。笑

リア側 スモールエンド 194g。

 

 

 

 

続いてビッグエンドの測定。

フロント側 286g。

リア側 426.7g。

ハーレーはF、Rでコンロッドの形状が違うのでこれも測定値が安定しない要素ですね。

 

 

 

 

各重量測定が完了したら確認作業をしていきます。
コンロッド単体重量から先程測定したスモールエンド部とビッグエンド部を足して合計値が一緒になれば正確に計れている事になります。測定の仕方で重量寸法がころころと変わるので、しっかりとした測定治具があると精度はあがります。

フロント 総重量 480.8g

194g+286g=480g

 

 

 

 

リア 総重量 623.8g

194g+426.7g=620.7g

リア側は3gの誤差がありました。

 

 

 

 

クランクピン周りの部品も測定していきます。

 

 

 

 

足りていなかったナットロックタブとボルト、クランクピンキーはウチの新品在庫で測定。
各重量測定が終わったので、指定バランス率でのアンバランス量を計算しダミーウェイトを算出します。

 

 

 

 

使用するフライホイールはトレッドオズボーン。バランス孔が空いていないブランクです。これはチューニングにもってこいなのと、何度も分解修理されているクランクなどに多くみられるクランクピン孔の変形で芯が出ないなどのクランク修理にも便利です。

余談。もう気づいた人居ると思うけど、コンロッドもスポーツ用です。 これは楽しみですね。

 

 

HD WL750 愛知

 

もう一丁サイドバルブ。
シリンダーボーリング加工前に上下の平行度を見たら、こりゃダメだわ。って感じでしたので1発引かせてもらいました。
ある程度(100分台ね)なら調整しますが、機械加工には基準となる箇所がどこかしら必ずあるので。

 

 

 

 

して加工と。

 

 

 

 

完成〜。

 

 

 

 

ピストンはワイセコ製の鍛造。
普段と少し様子が違うのは。

 

 

 

 

スポーツのピストンを流用するからです。

 

 

 

 

そして重量測定。
これからクランクのバランス取りに必要なデーターをメモしてます。
必要なデーターが採れたらシリンダーが錆びる前に発送です。

 

 

HD WL750 徳島

 

WL750 バルブ回り作業とシリンダークリアランス点検 他。

旧ガイド抜き取り、支給されたガイドの内径を使用するバルブステム径に合わせ加工。
続いて、ガイド下孔径に嵌め代分足して内径基準にガイド外径を同芯になるよう加工します。

 

 

 

 

ガイド入れ替え後は1日寝かし、ガイド内径が完全に歪み切った後再度リーマーでさらいます。

して、バルブシートの加工作業へ進む。

 

 

 

 

シートカット後。
バルブはシリンダー上面に対し若干ですが傾斜していて、加工はやり辛い方。
垂直だったらやりイイのですが…。あ、インディアンがそうか。

 

 

 

 

シリンダーの点検へ。
トルクプレート付けて計測計測。

 

 

 

 

こんな感じ。
まあ、ちょっと広いけどサイドバルブはこの辺りが意外と神経質にならなくていいかも。

 

 

 

 

コンロッドスモールエンドブッシュの内径加工へ。

 

 

 

 

極端に曲がり(目で見て判断できるのは除外)が出ていると治具にセットすらできません。
そんな治具があるので重宝してます。

 

 

 

 

治具を使用してビッグエンドに対し平行にブッシュ内径をボーリングで仕上げました。
クリアランスは0.03mm。

 

 

 

 

サイドバルブでもクランクまで手が入るとカチッとしてきますね。
でもやる事多すぎて費用がね…。 それを覚悟の上で車両購入しないと乗り切れないオートバイかな。

 

 

GS400

 

久しぶりのバイクネタ。

クランクケースオイルドレン修理。

 

 

 

 

修理っていうか。作るっていうか。なんか微妙なんですよね。割れてると。笑
溶接が絡む作業になるので、なるべく…いや出来れば1発で決めていきたいところ。

 

 

 

 

なので、大きくいきます。
クラック箇所とその周辺を削り飛ばします。この後スリーブを作って入れて溶接していきます。
え?なに?クラック箇所だけ溶接すればいいんじゃないのって? 甘い。甘いなぁ〜。甘すぎるぜ。

 

 

 

 

溶接で巻いたら面出し。

 

 

 

 

コレならバッチリでしょ!

 

 

 

 

まあ大丈夫だと思うけどレッドチェックです。(漏れの確認)
画像は前日に仕込んで1日放置しています。

 

 

 

 

はい。漏れてますね。汗
そう、目で確認できないようなクラックなんかもあるんですよ。
この後、徹底洗浄→削り→肉盛り→レッドチェック とやり直します。 クラック修理は甘くないですー。

 

 

日産 L型

 

土日は普通に休日出勤してました。
んーこのまま年末かなあ。

前回の続きP90ヘッド。

面研加工へ行く前に、機械に取付けるツールを製作しています。
フルバック的なヤツ。

 

 

 

 

面研作業は機械のストロークの問題でマシニングでいきます。
その為、普段使う自作刃物をマシニングで取り付けられるようにしました。
本当はもう1加工してカッコ良くなる図面だったけど、この後まだやる事が残っているのでとりあえずこんな感じでね。

 

 

 

 

さあ、やっとこ加工です。
指定量研磨は2.0mm。
P90は前回も書きましたが燃焼室が深いので捨てが多いんですよ。当時(10年前) 3.0mm〜4.0mm位が定番だったかな?

 

 

 

 

Lはですよ、圧縮あげないと全然ダメ。
ノーマルなんてモッサモッサですから。笑

 

 

 

 

完成〜。

 

 

 

 

バルブを取付けてみました。
やっぱビッグバルブは迫力ありますね。

 

 

 

 

この後ポート研磨が残っていますが自分の仕事は此処までです。
ありがとうございました。

 

 

日産 L型

 

懐かしいエンジンが久々に来ました。

L28の後期ヘッドP90です。
前期ヘッドN42より燃焼室が深いタイプです。
作業依頼はビッグバルブに合わせてシートカット+突き出し量合わせ、指定量ヘッド面研です。

 

 

 

 

使用するバルブは亀有製です。

IN 45mm
EX 36.5mm

 

 

 

 

これはシートカット前。

 

 

 

 

でこれがシートカット後です。
如何です?カッコイイでしょ~。

 

 

 

 

シートリングとポートとの繋ぎ目が少し残りました。
もうちょっと追い込めば取りきれますが、指定突き出し量をオーバーしてしまうので此処までです。
あとはポート研磨時にさらってもらうとしましょう。

 

 

 

 

突き出し量の測定にこんなの作りました。
機械にヘッドをセットしたまま加工→測定→加工と効率よく作業できます。
今回はIN、EX共に0.1mm以内で突き出し量を揃えました。

 

 

 

 

次回はヘッド面研です。
ええ、そうです。 久々のL6だから2回にわけます 笑