L20

 

土日休みですがここのとこ作業依頼が増えているのでずっと休出してます。

エンジンOHで入庫した330セドリックの作業。

初めに車高が低いので工場搬入前にマフラーを外す予定で居ましたが、何とかそのまま搬入出来ましたので早々に車両からエンジンを降ろします。

 

 

現代では当たり前の装備ですがエアコンパワステ付き。
キャブはSUツインが付いていましたが、ウェーバー+タコ足に変更作業も頼まれています。

 

 

エンジンを分解していきます。と、いきなり事件です。
ヘッドボルトが1本ありません。オイオイ(汗)

 

 

3番と4番の間から随分なオイルが漏れているのはコレが原因ですね。

 

 

ヘッドはぐったらブロック側にボルトが残っていました。
恐らくヘッドガスケット交換時にやらかしたんじゃないかな?折れたボルトの頭見当たらないし。

 

 

L20だけ?に存在するチョイコンプピストン。自分は初めて見ました。
画像だと分かりづらいですがピストントップはフラットではなく盛り上がっています。

 

 

コテコテですがベースにするには十分な程度です。ただし放置期間が長い車両は水穴が錆で詰まっているケースが多いので洗浄作業が大変です。

 

 

何日かかるかなぁ?
作業が進みましたらまたアップします。

 

HD WL750 栃木

 

WL750の作業。
バルブ周りとシリンダーライナー打ち込みが完成。

 

 

支給されたライナー材ですが切りコが繋がる?ので加工条件変更。
手探りで寸法が落ち着くところと面粗のメボシを付けて仕上げの研磨まで一気に進めました。
粘っこく切削油ナシだと仕上げ面がクソになりましたね。ま、無事に完成出来ました。

 

 

シリンダー上面はボーリング前に修正面研。
トルクプレート外したらチョイサビててがっくし。

 

 

 

 

バルブガイドを入れ替えてバルブ周りもリフレッシュ。
1.2mm当たり幅の刃物はほぼハーレーでしか使ってないや。

 

 

ありがとうございました。

 

Z1

 

今日はあいにくの雨でしたので預かり予定の入庫は延期。予報では午後から雨がやむとなっていましたが、ボディのレストアが終わったばかりと聞いていたので雨上がりでもちょっと気が引けます。明日以降は天気も良さそうなのでいつでもどうぞ。

 

Z1バルブ周りオーバーホール作業。
旧バルブガイドを抜く前にガイド周りのカーボンを完全除去。したらばヘッドを温め旧バルブガイドを抜き取ります。
カーボンの完全除去は手間がかかりますが抜き取り時ヘッド側にダメージを与えません。仮に修正が必要であっても加工も最小で済むのでその後の作業がスムーズに進みます。

 

 

ヘッド側下穴を計測して支給されたバルブガイドとの嵌め合いを計測。
必要ならバルブガイドの外径と内径を加工し合わせます。今回は支給されたバルブガイドが全て排気用でしたので画像1番左の様に吸気用に残り3本追加工してから焼き嵌めます。

 

 

画像はバルブシートカット前。
ガタガタだった割にはバルブシート面はそこまで酷く偏摩耗していませんね。バルブガイドとバルブのガタが多いとバルブシートが偏摩耗する傾向があります。バルブが暴れているので当然と言えば当然ですね。

 

 

バルブシートカット後。
当たり幅は1.0mmです。芯ズレ、偏摩耗もないのでカット量は0.2mm程度となります。

 

 

最後にバルブ突き出し量を計測した寸法をメモして完成です。
突き出し量が分かればタペットシム厚の選定も分かりやすいですからね。

 

Z400FX 神奈川

 

週明けに車両預かりの作業が入って来るので今日は夕方からスペースの確保。超邪魔になっている自分の車を着地させていつでも移動出来るようにしました。これだけでも随分と作業スペースを確保できるようになりました。車は以外と場所取るからねー。エンジン降したらその後すぐにもう1台入って来るので段取りよくいかないとね。こんな時期なので有難いです。

 

Z400FX作業。
今月は何だかFXの作業依頼と問い合わせが多いです。偶然だと思うけど。
そうそう。バルブガイドまだ在庫してます。メーカー絶版部品です。気になる方はご連絡下さい。
あ、作業の方はスタッドボルトの折れ込み作業。中折れしているので削り飛ばしていきますが。

 

 

角度付いているので治具を使用します。
意外だと思うけどめっちゃ時間かかります。わかるかな?わからないですよね?それでいいんです。そういうもんですから。

 

CB400F 東京

 

連日コロナが話題に上がってますがいつ終息するのかわからない現状にビビってます。
はい。ウチは今のところ何とかやっていけてますがこれから先は正直不安ですね。自分の周りも仕事探してる感じになってきているし。ウーン。現状は当面のお仕事は確保しつつ残業してやりくりしている感じです。

 

えー、超常連さんからの作業依頼。
CB400Fヘッドフルオーバーホールです。旧バルブガイドを抜き取り先ずは計測。

 

 

支給品の新品バルブとバルブガイドを計測します。
バルブガイド内径は新品バルブのステム径に合わせて追加工。
ヘッド側バルブガイド下穴径に合わせバルブガイド外径も追加工して適正な嵌め代になるよう加工して合わせます。

 

 

旧バルブガイドと支給品の全長はIN、EXと一緒ですが、EXの燃焼室側入り口テーパー角が違うので少し不格好になると思われますが。使用に問題はないと判断して作業を進めます。

 

 

シートカット後。
バルブはシートカットのみでいけるビッグバルブを使用しています。
EXのバルブシートは硬いので難儀しますね。

 

 

下面の修正面研してフィニッシュです。

余談ですけどCB400Fは水性より油性の切削油の方が良く光ります。

 

FIAT

 

FIATケースボーリング、他作業。

えーゴリゴリいきます。てかいってます。

 

 

少し頼り無い気はしますが?これでも大丈夫みたい。
アルミベースプレートを考えて作れ換えればまだいいかも。

 

 

2基同時に引っ掛け。

 

 

新品シリンダーですがダミーヘッドを使用してホーニング修正。
何故かって?一緒に付いてくるピストンに対しシリンダー内径寸法がてんで合っていない。というか合わせてないでしょ?ってレベルなのとヘッドボルト締め上げるとえらい歪むからです。

 

 

元々広い箇所は砥石が当たっていませんね。上下で0.05mm寸法差があったので苦労しました。

 

48FL 兵庫

 

48FLクランクシャフトオーバーホール作業。
分解前に各部の計測作業からスタート。先ずは芯ブレチェック。
結果 レフト0.09mm ライト0.01mm。

 

 

コンロッドサイドクリアランス0.35mmとかなり良好。左右シャフトが新品同様というよりおそらく新品にしてからエンジンとして組まれてすら居ないと思う。何で?

 

 

まあイイや。フロント側のコンロッドはかなり振ってますね。3mm弱ありますからクランクピンとベアリングのクリアランスは結構なガバチンになっていると思います。何で?

 

 

まあイイや。分解してザッと洗浄してから計測と点検作業。
リアのコンロッドレースに剥離あり。再使用できるか微妙なところ。いやほんと際どいのは判断に困りますね。

 

 

フロント、リアのビッグエンド内径は共に41.30mmで真円。
いや全然いいのが逆にきもちわるい感じです。

 

 

ビッグエンドのベアリングの計測。
上に弾いたリアの19本は4.73mmで残りのフロントとリアは4.70mm。

 

 

クランクピン径は31.72mm。減ってはいますけど状態は悪くありません。
クランクピンとビッグエンドクリアランス
フロント 0.1mm リア 0.13mm〜0.15mm。

案の定ガバチンでしたねー。

 

 

コンロッドスモールエンドの計測。
の前にコレ。

 

 

オイル穴にブッシュ被ってます。て事はブッシュ回っちゃてるんじゃない?

 

 

ともあれ。
スモールエンド内径はフロントリア共に20.12mm〜20.13mm。

 

 

使用するピン径は20.09mm。クリアランスは0.03mm〜0.04mm。

 

 

シツコイようだけど絶対使用されてませんよね、コレ。まあぶっちゃけ使えれば何でもいいですけど、修理は推測だ。なんて昔何かの雑誌で書いてあってそれから意識する様にしているだけなんで。

 

 

左右単体で振れチェック。
レフト 0.02mm。

 

 

ライト 0mm。
ライト側は申し分無い状態ですがレフト側はちょっとシャフト単体での再度計測確認が必要ですね。

 

 

ささ、この勢いでコチラも分解していきますよー。

 

CBX550F 茨城

 

CBXの加工修理はよくやりますけど今回は変わり種。チューニングになるのかなあ?イヤイヤ。コレはもうチューニングでしょ〜。
って事で内容の詳細は伏せて細心の注意を払った画像で紹介します。多分セーフな筈。

コンロッド小端部内径拡大加工。通常はブッシュ入れですが今回はブッシュレスフルフローです。

 

 

この画像ならなんら問題ないですね〜。
しかしこう見ると50番ってゴツいですよね。たまに40番が何するにも良いかなと思う時あるけど、自分はやっぱり50番です。ツール代で漏らしますけど。

 

 

完成〜。
焼き入ってると思うけど結構サクサクね。

 

 

セーフ。セーフ。

 

 

シリンダーはボーリングしました。
ええ、こうなっちゃいますけど。

 

 

コレならOK。

 

 

おまけ〜。久々の動画。

 

HD ナックル 青森

 

お知らせから。ここ数日何件か問い合わせメールが届いていない事がありました。1日経っても弊社から連絡がない場合、お手数ですが直接電話連絡入れてもらうかこちらに直接メール連絡下さい。engineering@head-turners.com (受け取りメール設定を一度確認して下さい。)

 

だーいぶ手を焼いたナックルヘッドの作業が完了しました。
バルブガイド打ち替え等バルブ周りの定番オーバーホールですけど?

 

 

ソコはナックル。そう簡単にはいきませんねー。
バルブガイド下穴(ヘッド側)の状態が酷く0.2mm近く楕円していましたのを真円に修正。(IN、EX4箇所)

 

 

リプレイス品のO/Sバルブガイドでは対応できなかったので渋々単品製作。
ヘッドに嵌め合う部分に対しツバ径が大きいので汎用機じゃかったるいです。

 

 

シートカットはこんな感じ。バルブは新品に交換しました。
ヘッド側ガイド下穴の長さがあれだけ短いと下穴修正時に倒れやすいので色々工夫してやる必要があり、手間と時間ばかりかかります。が、おかげで見た目はGOODです。シートリングが超かったいヤツでてこずったけど。(汗)

 

 

ロッカー周りは更に悪戦苦闘して無事に完成ー。