Z400FX 

 

ブログのタイトルはZ400FXですが。画像のシリンダーは500です。
550のシリンダーから抜き取ったライナーを使用して600改を作ります。550のシリンダーライナーに合わせ500シリンダーバレルのボーリングしたところ。シリンダーライナーのツバ径が大きくなるのでツバ部も拡大しています。

 

 

 

 

仕上がりはこんな感じ。
クランクケースボーリングが必要ないので比較的手が出しやすいのか、最近同じ様な作業依頼が増えて来ています。

 

 

 

 

ピストンはシフトアップ製の60mmを使用します。
600改はこのピストンを使う事が比較的多いですね。

 

 

 

 

同じピストンを使用したゼファーと比較してみました。
左ゼファー550。 右がZ500FX。ゼファーのブロックはFXに比べるとフィンの大きさが明らかに違います。冷却に関しては断然ゼファーでしょう。因みにゼファーはFXとボアピッチ、ヘッドボルト位置が一緒です。はい。そゆことです。

東京のオーナーさん。ゼファー完成ですー。

 

kawasaki 熊本

 

結構Z系溜め込んじゃいました。お待たせして申し訳ありません。てか多すぎです。汗

 

Z1?ん?Z750だったかな?
既製品には無いライナー寸法でしたので、1から単品製作してボーリングしました。

 

 

時間だけもらえれば喜んで削り出します。はい。

 

 

ワイセコ製。だと思う。
中古なのでチョイマイナス気味で調整。

 

 

コチラ。Z1のクランクケース。

 

 

あるある。のピン周り割れ修理です。
簡単そうだけど超大変。ピン位置、嵌め合い、溶接。どれもうるさいんです。ヒリヒリするわ。

 

 

追加でクランクシャフトの芯出しです。

 

 

両端0基準でダイヤル読み0.02mm。
ここから動かすと大きく振れ出したので戻してヤメ。
合格ですー。

 

CBX400F #3ラスト

 

CBX400FエンジンOH作業。
メインシャフトは良品に交換、ベアリングは全て交換しました。

 

 

クランクシャフトは良品に交換。曲がりを0.01mmに修正してあります。
腰下は新品で出る部品は全て交換ですねー。もう当分開ける事は無いので。

 

 

追加でシリンダーボーリング。TKRJ製0.25mmO/Sです。ホンダ党はリケンですよね。
上面も修正最小面研しました。

 

 

はいはいー。一気に組みます。

 

 

んでオイルパイプ。CBXの物かCBRの物か自分にはわかりませんが、なんか故意に曲げられていてカム山がパイプにヒットしていました。曲がりがキツかったので恐る恐る炙って曲げ修正しました。カム山はちゃんと逃げてますからご安心を。
そうそう。カムシャフトも交換しましたよ。でたらめで組み付ける輩のケツ拭きなんかやりたくないっす。

 

 

完成〜。

 

 

まぁいつもよりかは時間掛かった感じですかねぇ。ウチの場合CBXに限っては程度のいいのは入って来ないからなぁ。

 

 

Yパイプの真ん中の部品が逆なので取付直しました。ペコリ。

 

 

サービスでフレームに載せちゃいました。
普段あまりやらないから疲れるわ。笑

ありがとうございました。

 

CBX400F #2

 

本日から通常営業。お盆期間中に多方面からお仕事頂き、且つ連休前の駆込み分がたんまり溜まっていまして早くも嬉しい悲鳴でございます。そろそろ本腰で増員しないと本気でヤバいやあ。準備でき次第報告しますんでよろしくお願いします。

 

CBX400FエンジンOH作業。
クランクシャフト待ちになっていましたが、ようやくいい出物に当たりましたので作業再開。
ヘッドはバルブガイド入れ替え、バルブシートカット擦り合わせ、ヘッド下面修正面研です。
バルブガイドは純正廃盤なのでリプロ品を使用。Oリングは純正です。

 

 

純正同様バルブガイドは外径内径を加工して寸法を合わてから焼き嵌めます。
5本位やると飽きてくるので16本は結構ヘビー。

 

 

バルブシートカット、最小面研後。バルブはリフェースして再使用です。
うんうん。やっぱこうです。

 

 

バルブ周りよか全然手間掛かったカム軸の修正。
ラッピングヘッドを単品製作して地道にグリグリ真円に修正。これがいわゆるラインラッピング加工をば。ってヤツです。カムホルダーはおそらく最低2箇所は違うモノが付いていたと思われます。そのままだと軽く手締めしただけでフルロックでしたからね。それをスルスルになるまで地道にやっていくんですよ。モチロン計測しながらね。

 

 

ウチの従業員さんがビックリするレベルな仕上がりと言ってました。
ありがとう。僕が仕上げました。爆

 

 

メインシャフトは曲がりがでていたので中古を拝借。
どっちか曲がっていなければラッキーです。

 

HDショベル 岐阜

 

お知らせ。
8/8〜8/18まで工場内工事含むメンテナンスの為少し長い夏期休暇となります。ご迷惑をお掛けしますがご理解の程よろしくお願いします。新規作業の受付も再開しますが作業に取り掛かかれるのが連休明けからとなります。

連休前は何時もの感じでバタバタ。ブログ用に撮り貯めていたのを連休中にアップします。

 

ショベルの腰下作業。
コンロッドスモールエンドブッシュ入れ替え、コンロッドビッグエンドレース内径ラッピングo/sベアリング合わせ。が終わり各重量を計測。そうです。今回はバランス取りも作業に入っています。

 

 

はいはいー。ダミーウェイト付けたらこんな感じになりました。え?って感じですけど多分やった事ある人しかわかりませんね。一応確認でもう一度計測し直して再度バランスファクターを計算しましたので間違いないと思います。因みに現状だとバランス率は50%切っています。純正でこんな外れるかなぁー?まあなくはないと思うけど珍しいです。

 

 

穴の数が普段より多くなりそうなので元のバランス穴を埋めて取り直しました。バランス率はショベルですから60で取りましたが元が50切っていたので結構穴開けました。のと時間も普段よりかかったなぁ。

 

 

クランクピンはジムズ製3ホールタイプ、コンロッドサイドフライホイールワッシャーも交換しました。

 

 

スプロケシャフト、ピニオンシャフトも曲がりが規定値を超えていたので交換。
んで芯出し。スプロケ側0.02mm ピニオン側0.01mm以下に。

 

 

コンロッドスラスト量は少し広めですが規定値に収まりました。

 

 

ショベル後期以前のモデルのあるある。ナット締め込みーの芯出しーの。を再度行います。

 

 

新品カムシャフトも一緒に送られて来ていたのでギアラッシュも見ておきましょう。

 

 

クランクケースはTIMKENベアリング入れ替えとピニオンレースベアリング合わせ。溶接やらネジ修理して完成〜。

そいや動画もあったのでインスタにアップしておきます。
ありがとうございました。