よくやってくるクランクケースの加工修理依頼。
レフト側 メインベアリングレースが空回りした跡。
偏心してえぐれてる箇所もあるので加工する際はライト側を基準にしないといけませんね。
加工前にケース合わせ面の歪みを確認します。
60年前のアルミケースですから歪みゼロっての方が逆に珍しいですけど。
あ、やっぱコレもダメですね。カタカタする。
それからこちらは、ケースのマッチング具合をチェックするところです。
一応マッチングケースと言うのは聞いてましたのでそれも踏まえてよく見てて下さいよ。
クランクケースのノック替わりとなるボルト周りもしっかりしていたのでソコソコいい数字になってくると思うんですけど、パンヘッドのマッチングって本当アテにならないから 汗
結果。
レフト側が偏心して削れているのも踏まえて見ると、まーマッチングだったかなと。
まともなクランクケースだとX、Yの値は1/100単位になりますからねぇ。わからないですよ本当。
したらばライト側ピニオンセンター基準にラインボーリング。
支給されたオーバーサイズレースだとここが限界です。
まだ偏心した部分とえぐれた部分は残っていますね。
圧入ですからできればココまでいきたいですよ。
ベアリングレース外周は太らせられますし、痩せさせる事もできますから。ご安心を。