台風が静岡に近づいて来ていますので、その前にあげなきゃならない加工仕事を朝からセカセカと進めています。
その中からおやっさんに頼まれていたDUCATIの紹介。
これまた古い1960年代中期のエンジン。
洗浄前にヘッドを観察。
排気のバルブガイドがすでに抜けてしまっています。この手のトラブルは大概締め代が少ないのが原因なのですが、それよりもガイド穴の倒れが一番の心配です。
シリンダーはライナー入れ替えとボーリング作業です。
現状はオーバーサイズのピストンが入っていたのでノーマルボアにもどしていきます。
シリンダーを温めてライナーを抜き取りました。
左が抜き取ったライナーで右がこれから入れるライナーです。
締め代は少ない方ですが構造上ライナーが抜けたり回ったりすることがないためそのまま入れ替えでいきます。
と、その前にせっかくライナーを抜いたのならシリンダーの下面修正もやっておきたいですよね。
0.10mmほど研磨すれば歪んだ面がキレイな平面に仕上がります。
フライスでいくか迷いましたがシングルは旋盤でもいけるからね。
そしてもう一度シリンダーを温めてライナーを入れていきます。
常温になるまでこんな感じでプレスの上で待機です。