今日の朝は冷えました。普段より3時間早く出勤してキンキンになっている工場を温め加工計測できるようこの時期は気を使います。
画像はZ1に使用するWISEKOピストンキットのスリーブです。
シリンダーバレルの拡大って何ですか?と聞かれる事がありますが、スリーブが収まっている部分の事を指します。(画像の部分)
ボアアップで適正なスリーブの肉厚を確保するには外径の大きいスリーブが必要でそのスリーブが収まるようにバレルもボーリングで拡大する必要があります。
バレルボーリング後。
2.0mm拡大しました。スリーブに適正な締め代がつくよう寸法管理もシビアです。
常温では全く入りませんのでシリンダーを温めて焼き嵌めます。
スリーブを入れて1日置いた状態。
焼き嵌め後は必ずシリンダー内が歪むため完全に歪みきった状態でボーリングしていきます。
そうそう、スリーブを入れる前にシリンダー下面も研磨しておきました。
この後上面研磨しシリンダーの平行を出します。
70πで1015cc。
Z1000のSTDではなくWISECOピストンですから圧縮も上がるためパワフルなZ1に仕上げる予定です。