PANヘッド 高知

今日は暖かいですね~。

パンヘッドの続きです。シートリング焼き嵌め後、シートカットで規定のセット長まで追い込みます。
突きだし量は38.1mmにセットしました。新車時はこの突きだし量のはずですからね。

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シートリングとバルブの位置関係もいい感じです。

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ヘッド面研に行く前にフィン欠けを一枚修理しておきます。

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アルゴン盛り盛りで削っては盛っての繰り返し。

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仕上げは田村流鋳物肌加工です。
やり方は超簡単なので詳しく知りたい方はお問い合わせ下さい。

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面研が終わったらステムシールが付くようにロアカラーを加工してセットします。
もともと国産の8π用ステムシールが付いていましたがロアカラーを加工せずに取りつけていたためアッパーカラーと干渉して潰れていました。ロアカラーを加工してステムシールが潜るようにしてありますのでこれでうまく動作してくれます。

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バルブをセットしたところです。
発送までに少し時間があったためロッカー周りも組もうかと思いましたが。

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ご臨終です。
F、R共にシャフトの摩耗が手で触ってわかるくらい段付きがあります。
オイルラインから砂のような、金属片のような異物が大量に出てきました。
間違いなくコヤツが悪さしたでしょう。

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そんな感じで不完全燃焼ですがオーナーの諸事情もあるためここでタイムアップです。
やっぱPANヘッドって手ごわいです。時間も手間もそしてお金もかかるわけだ。
とりあえず発送致します。
よろしく哀愁。

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