白煙を吐くエンジンはオイル上がりかオイル下がりと相場は決まっています。
オイル下がりはステムシールの不良、劣化、またはバルブガイドの摩耗です。
バルブガイドは消耗品ですからオーバーホール時は入れ替えが鉄則。
ということでヘッドを温めて古いバルブガイドを抜き取ります。
バルブガイドを抜いたらガイド穴を計測。
うまくガイドを抜き取るとガイド穴を傷めずにスムーズに作業は進みます。
計測が終わったらガイド穴に合わせて支給されたバルブガイドを加工していきます。
HONDAのエンジンはバルブガイドの内径と外径が仕上がっていませんのでヘッドに合わせて加工する必要があるんですよ。
バルブガイドの入れ替えが終わりシートカットに移るところです。
画像は吸気側のシートカット前。
かなりベタ当たりになっていますね。2.0mm以上あります。
カット後。当たり幅は0.8mmです。
バルブの角度が各気筒で変わっているHONDAのエンジンはややこしいです。
排気側はベタ当たりの虫食いで酷い状態。
カット後はこんな感じ。
これでも当たり幅は1.0mmに合わせています。
シートリングがものすごく硬くて加工しずらいのね。
バルブの擦り合わせをして完成です。
画像だとピストンの頭の数字と置いてる位置が左右逆になっちゃってイマイチな感じですが(笑)中身はパリっと仕上がっています!
ありがとうございました。