1台やるとまた1台と何故かCBXのオーバーホールが入ってきます。

アッパーケース赤く印を付けた所のネジ修理。

バリバリッといきたいところですが電動工具、エアー工具厳禁。
手間がかかる手バラシが一番負荷掛かりません。

アッパー側のケースはロアケースとの合わせ面を基準に垂直に加工する必要があるため面倒ですがジグる。

シリンダースタッドボルトもご覧の通り逃げております。
スタッドボルトが邪魔なだけで大掛かりな感じです。

ノックピン穴の芯を拾い１箇所ずつ仕留めます。

一度手が入っているヘッド。見た目はイイ感じに見えますがバルブがシートに密着していないため圧縮漏れを起こしています。

バルブは磨かれてキレイですがシートに当たるフェース面もペーパーが当てられていて４５度面が丸くアールになっているのが圧縮漏れの原因です。ここはペーパー当てるとダメ。
擦り合わせもせずバルブ磨くのはちょっと？な感じ。

なのでシートカット、擦り合わせ、バルブはフェース研磨しました。

こんな感じ。
ベタに見えますがこれでも当たり幅０．９ｍｍでカットしています。

これで問題なく調子がでてくれると思います。
よく個人のお客様に見積もりだして金額にビックリしていますが、しっかりやるとかかりますよと伝えています。
エンジン開けて洗浄のみの作業なら楽だし工賃安くなりますがオーバーホールとは言わないかな。