年末が近づいてきたせいか毎日加工依頼のエンジンが持ち込まれたり送られてきます。
予想はしていましたが今年は去年より締切が早そうです。今月末を目処にと考えていますが状況次第ですかね。
まとめてショベルのヘッドをオーバーホール。定番ですね。
同じ後期エンジンですが状況は全然違います。
ガイド頭がもげてるヘッド。
ステムシールが浮き上がってしまっているヘッド。
バルブガイドの入れ替え作業ですがとにかく打ち抜く前の下準備が肝心です。
燃焼室とポートはサンドブラストでカーボンを除去。ヘッドを温めてバルブガイド打ち抜きます。
ガイド下穴が荒れていたり、楕円や、テーパーになっている場合はリーマー、もしくはボーリングで真円に修正します。
クラックの入っているヘッドは大概ここがダメになっている場合が多いです。
何も注文がなければ鋳鉄ガイドを使用します。
ガイド内径をリーマー加工。吸気と排気でバルブのステム径とクリアランスが変わるためリーマーも2種類。
リーマーで仕上げた内径に合わせて同芯になるよう外径をガイド下穴に合わせて加工します。
ガイド頭はステムシールが付くように。さらに抜け止め防止加工を忘れずに。
今までの加工がうまくいくとシートカットも最小に仕上がり見た目もgood。
バルブ突き出し量も最小に抑えられます。
ステムシールはVITON製。
ロッカースタッド1本入れ替え。
ヘッド修正面研。
パリっと仕上がりますね。
ありがとうございました。