アーリーショベル 腰下OH

いきなりですが年末年始のお知らせです。
年内は12月26日まで通常通り営業しております。27日は機械のメンテナンス作業と工場の片付け作業を行いそのまま正月休みに入らせて頂きます。年明けは3日から通常営業となりますのでお手数おかけしますがよろしくお願いします。
加工依頼、見積もりのご連絡は連休中も対応可能です。

さて、アーリーショベルの腰下オーバーホールも佳境に入りました。
まずはクランクを割ったところです。

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スプロケシャフトのキー溝がね…。
画像だと分かりづらいですがキー溝の淵が変形して盛り上がってしまっているためこのまま組むと多分芯出しに物凄く苦労すると思うので何故か在庫してある良品の純正シャフトと交換します。(自分用)

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コンロッドレースは変摩耗が激しいためラッピングではなくレース交換。

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そして新品のレースを圧入。当然レース内径は歪んでしまうため元々STDサイズよりかなり小さく作ってあります。これが結構な手間なんだな。

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クランクピンは支給品の物を使用してベアリングケージとニードルベアリングは新品です。

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コンロッドレースを入れ替えた状態では画像のようにいきませんのでレース内径をラッピングしてクランクピンニードルベアリングが良い塩梅になるように調整します。

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アルミケージを使用するためフライホイールワッシャーは銅のモノに交換。
まだかしめませんよ!

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そしたら組み立てですが片側ずつ振れを見ていきます。
の前に、シャフト単体でも確認しておきます。

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たまには失敗画像もアップします。(笑)
クランクを1度本チャンに近い状態で借り組みします。コンロッドのスラスト量をこのワッシャーの厚みで調整するのですが狙った数字にならない事もあります。一応バラす前に計測して足し引きした寸法で組みますがこんな事もあるってことで。
画像は本チャンなんでちゃんとカシメましたよ。

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そして一気にとはいきませんが無事に組みあがりました。

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中古シャフトだからちょっとしたキズもダイヤルが拾ってしまいますがまぁ良い感じに仕上がりましたよ。