お預かりしていますショベルエンジン。
クランクケースの修理に目処が付いたので腰上の点検から。本格的にオーバーホールするのは2年後の計画のためなるべく現状を維持できるように作業を進めます。
まずはシリンダー。磨耗はそこそこでボーリングには少し早いですが、爪を立てると引っかかる縦キズがあるためホーニングで研磨して修正します。
ホーニング後。
キズは少し残りましたが少々粗めに仕上げましたので当分は心配いらないかと。
リング交換は必要ですから改めギャップ確認と念入りのバリ取りはよろしくお願いします。
続いてヘッド。
バルブ当たり面の荒れが酷く当たり幅もこれでもかというくらい広いです。
ということでシートカット。
3面同時カットの刃物が活躍してくれます。
当たり幅1.2mm。
ガイド交換はまだまだ先の話しですね。
バルブはリフェースして再利用。
バルブ突き出し計測。少し荒れていたステムエンドも研磨しておきました。
マフラーのスタッドボルト穴を2箇所ネジスリーブとヘリサートにて追加加工。画像はありませんが。
ステムシールをBITONタイプのものに変更して洗浄組み付けし発送です。
外はヤレヤレですが弾けるショベルに戻ったかな。