ジムニーLJ50 ボーリング

夕方暗くなるのが早くなりましたね。回りが民家に囲まれているせいか、機械を回すと音が気になり、いつ怒鳴られるかビビりながら加工しております。いちおまだ、クレームはもらっていませんが、気になります。
作業のほうは、だいぶ片付いてきて、今まであったらいいな的な刃物や、ジグなんかも、図面起こして、外注にて製作しています。

先日、納品しましたジムニーのボーリング加工の画像です。

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仕上げのホーニングです。
この模様みたいなのが、ホーニング目といいまして、この細かなキズが、油溜りになり、シリンダーの中をピストンが上下します。

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別アングルで。
加工前にサビがあったのもきれいに取りきれています。

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そして、問題のピストンとピストンリング。
今回使用するピストンですが、あまりよろしいものではないため、規定値のピストンクリアランスにボーリングすると、ピストンリングの合口のクリアランスが確保できず、しかたなしに、いつもより、5ミクロンほど、大きくボーリングし、業者様のほうで、リングの合口を削って頂くことにしました。

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きつきつです。
しかし、リングの合口が狭ければ狭いほど、圧縮漏れもなくいいのですが、ピストンリングも熱膨張するため、合口のクリアランスが、きつきつだとへしおれてしまいます。
その変もメーカーは、しっかりと考えているのですが、このピストンは…。

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ピストン自体にもミクロン単位で個体差があるため、ピストンに合わせ、一気筒ずつ加工致しました。
ありがとうございました。

そして、お待たせさせてしまっているW1のコンロッドですが、今週中には、発送できますのでもうしばらくお待ちください。

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