パンヘッド高知 #5

 

少しばかりおあずけ状態でしたが、合間をみて進めていました。
肉盛り研磨して太らせたロッカーシャフトに合わせロッカーボックス内径を仕上げていきます。
別で問い合わせを頂いたロッカー周り修理の件がある為少し細かく紹介していきます。

 

 

 

 

ダミープレートを使いロッカーボックスがエンジンに組まれた状態にして加工します。
今回は上下セットの狂いが無かったためホーニングで0.05mm拡大してクリアランスを合わせました。
ロッカーボックスは元々上下1セットで加工されている為、どちらかを他の物と交換する事はやってはいけません。

 

 

 

 

クランクキャップやカムホルダーと一緒です。

 

 

仮に別の物が付いていた場合、面研後ボーリング加工で再生も可能です。
が、限度がありますので現物確認が必要です。

 

 

再生したロッカーアームシャフトをのっけ。
組み付けオイルをムダに塗りたくるのは昔からの癖です。自分はオイル孔の中まで入れています笑。だって焼付くのは本当に一瞬オイルが切れただけで逝きますから。

 

 

 

 

規定トルクで締め上げると渋いです。でもそれでいいんです。その位じゃないとオイルが膜にならず流れてしまいます。
うちはちゃんとボアゲージで計測してますが、プライベーターの方は、クランクメタル合わせに使うプラスチナゲージで確認してもいいかも。

 

 

 

 

そんな感じで洋々なエンジンに成りました。
この年式って色々とトラップだらけで苦手です。確認作業しながら組んでいく為時間かかりますね。

 

お待たせしました、週末発送しておきます。ありがとうございました。