ショベル ヘッドOH

前回がハーレーネタでしたが、今回もハーレーです。
藤枝のRevolvercycleshop様から、ショベルの、シリンダーボーリング加工を頂きました。
画像は、加工後です。当社オリジナルのダミーヘッド(ハーレー界ではトルクプレートと呼ぶ)装着後、下面からボーリング致しました。

DSC00549

当社では、ボーリング加工する前に、シリンダーの上面、下面の平行をダイヤルゲージで測定し、歪みチェックをしてから加工しています。シリンダー上面、下面に歪みがある場合は、ボーリングする前に、旋盤にて面研し、シリンダー穴に対して垂直な面を出しますので
ボーリングの取り代を最小限に抑え、クランクに対し、垂直に仕上げます。
今回は、歪みが幾度もなかったため研磨なしでボーリングです。

DSC00553

そして、納品時に頂きました、ショベルのヘッドOH依頼です。
好きにしていいよ。との事でしたので、今まで何十機とやってきたショベルのヘッドワークの中で、私なりに考えた加工でいきたいと思います。
DSC00608

で、その前に、ショベルの泣き所であるバルブガイド回りのクラックの修理です。
画像ではわかりずらいかも?ガイドを時計8時の所にあります。

DSC00611

そして、ヘッド面にもキズが確認できます。
こちらをまず、アルゴンで埋めてからですね。

DSC00615

DSC00617

現状、加工待ちのヘッドや、その他試作品なんかもあるのでお時間はかかりますが、調子のよいエンジンに仕上げていきたいと思います。

DSC00616