ここのとこ車両持込みでのオーバーホール依頼が何件か重なり予約制にしました。
以前は持込みだと加工作業の仕事量次第で断っていましたが、断り続けるというのも心苦しい所でして、新人君も入ったし、Lメカとコンビでやっちゃうおっさん2人と新人君の3人で今年1年チャレンジしていこうという感じです。興味のある方はご連絡下さい。
CBX400Fのエンジンオーバーホール依頼。
エンジンブローしているので始動確認は出来ませんが、充電系統に不良がありそうなお話をちらっとお聞きしたのでエンジンを触る前に確認しておきます。
バッテリー→レギュレーター→ジェネレーターと確認していき、無事に犯人を確保。
ジェネレーターの抵抗値ですがマニュアルには載ってないのね。
ところでブラシは新品ででるかえ?
ココが割れてる車両ってソコソコ多いです。やりたくないけど溶接で何とかなる部分。
一応画像で残しておきます。
エンジンを分解していきます。
ブローした原因が何処かしらありますのでバルブタイミングを確認しておきます。
じぇじぇじぇ!
画像で判断できるのはピストン抱きつき位ですが、実際にコンロッドを縦方向に振ってみると焼き付いてる事が確認できます。
オイルパンには焼き付いたメタルが粉々に…。あこれ、ダメなヤツだわ。
よくメタルが焼き付いた事をメタルが流れると言うけど、正にそんな感じです。
クランクシャフトを摘出。
コンロッドピンジャーナルは一回り小さくなっていました。
焼き付いた子メタルは超薄々に。
ここまで逝くと結構前からいい音してたんじゃない?
焼き付いたコンロッド。
この状態でピストンが首振れません。
コンロッド、クランクシャフト、オイルポンプは部品供給がありませんから中古良品で探すしかないですね。
CBXは部品供給少ないし2コ1で組む位の覚悟ないと本当の意味でオーバーホールはキビシイです。
国産旧車全般に言える事は部品供給がある内に純正部品を買い漁る事です。
オークションで当時物パーツなんかに銭落としている時間は無いのだよ。