カム周りのトラブル。ここ何年かで増えましたね。抱えている問題はみんな一緒なのか中古ヘッドも市場に出回らないみたい。ウチに加工の問い合わせも頻繁に来ますが、結構いい金額になっっちゃうので覚悟が必要です。
このヘッドも吸気排気共にカムジャーナルがズルズルに剥けちゃっていました。
幸いヘッド側のダメージが少なかったので軽くホーニングで真円に修正。
カムシャフトは肉盛り研磨で再生。ジャーナル部とのクリアランスの確認。
何故かはわかりませんがヘッドよりカム側が負けてしまう事が多いです。
普通アルミのヘッド側が逝くと思うのですが、なんで?
肉盛り再生したカムシャフトをセット。カムとのクリアランスは0.05mmとしました。
マニュアルの数値だと真ん中くらいちょい狭めかな。
規定トルクでカムホルダーを締めて、この状態で指1本ないし2本で変な引っかかりがなく回ればクリアランスはOKです。 たまにガチガチなのとスラスト方向のガタがあり過ぎるヘッドなんかもあるので本組前にヘッド単体で仮組をオススメします。