暖かくなってきたと思ったらここ2、3日はすこぶる寒いです。
今月はノンビリ加工ができるかと思っていましたがそうもいかない予感?
うちの常連?Mさんのショベルヘッド。
内燃機屋の常連ってヘンですよねー。加工内容もヘンです(笑)
新品の社外ビッグボア用のヘッドを1340のシリンダーに合うように加工して欲しいとの事。
シリンダー側ならスリーブ入れ替えでツバ径を大きくすればポン付けできますが、今回はヘッド側で合わせて欲しいとの事。
じゃあもうアレしかないですよね。
そうアルゴン盛りです。
ブリブリと巻いていきます。
溶接前にヘッドをかなり余熱した状態で160Aという電流で溶かし混んでいきます。空冷の溶接機だと熱を持つためトーチを持つ手は火傷寸前です。
一発では無理なので3週ほど巻いたところ。
さあ、あとは巣がどの程度出るか?
削って見ないと何とも言えません。
ヘッド面は良好ですね。
あとはどこを基準に凹み部分を削るか?
画像にはありませんが自分の試作用ショベルヘッドのシリンダーを使い実際にヘッドに組みシリンダーの芯を基準にボーリングしていきます。
シリンダーはツバ部分が邪魔になるため予め削り取っておきました。
仕上がりはこんな感じです。
シリンダーによってツバ径がまちまちなのがショベルですがもともとヘッド側の凹み部分とのクリアランスも1.0mmほどあるためそこまでうるさくないです。
よく見ると巣が出てる部分もあります。
鋳物はやっぱ難しいですね。
はみ出た溶接ビードはリューターで削り取って燃焼室を仕上げます。
バルブガイドはリーマー合わせ、セット長確認、ここまでのチューニングヘッドなら容積合わせもやったら完璧なんだけどなぁ〜。