HDショベル ブリーザーホールボーリング

だいぶ暖かくなって工場で加工しやすい気温になってきました。
そういえば、去年の今頃は開業に備え機械の購入に大阪に行ったり、工具を揃えたりとバタバタしていました。
その後三か月以上仕事がなく、ひぃーひぃーいいながら生活していたのをおぼえています。
ポッと出の内燃機屋なんかに信用してエンジンまかせられるかと思われていたでしょう。今もそうかな?(笑)

では、いってみましょう。本日もハーレーです。
画像はショベルヘッドのクランクケースです。

DSC01448

今日はブリーザーホールの修正です。
ショベルってここがガリガリになってるのが多いですよね。
もともと純正のブリーザーギアの材質が鉄のため、アルミのケースが負けて摩耗してしまうケースが多いです。
今は対策品で色々な材質のものが売られています。

DSC01449

国産では考えられませんが、ボーリングして修正するためのオーバーサイズのブリーザーギアが普通に出ているところがハーレーはすばらしいです。
今回は、0,03インチオーバーサイズのブリーザーギアに合わせ、ボーリングして修正します。

DSC01450

ケース面を基準に平行をだし、ブリーザーホールに対して垂直にボーリングするためにレベルを調整します。
今回は、ケースがGOOD!
歪みもなく、面もしっかりとでています。俗に言う当たりってヤツ?

DSC01451

手始めに0.1mmほど削ってみたところです。
深いキズの所が残っているのがはっきりわかりますね。

DSC01452

規定値までボーリングしたところです。
キレイな芯円にもどりました。面粗をよくすることで初期摩耗を抑えられます。
クリアランス0.05mm。

DSC01455

加工マニアに好評な動画を撮っておきました。
これ見てお酒がすすむようなら間違いないです。