飽きもせずにショベルのヘッドをオーバーホール。
常温で抜けてしまうほど緩いバルブガイド。
鉄ガイドより銅系ガイドの締め代はシビアです。ガイド入れ替え時カーボンを除去せずに抜き取るとガイド下穴を傷つけます。さらに傷ついたガイド下穴を修正せず新たにガイドを入れても画像のようになります。
ツバ付きのため最悪燃焼室に落ちる事はないですがガイド穴は楕円に変形しています。
通常のリーマー修正だとうまくいかないためここはボーリングするしかありません。
そしていつものようにまとめてガイド作ってます。
BITONステムシールはほぼポン付けですが抜け止め用のカエシ溝と外径0.05mm落としショルダー上を作る。
吸気側と排気側でバルブステム径が違うのとバルブとのクリアランス合わせるため内径を仕上げるリーマーも0.01mmで二本使い仕上げます。
ガイド下穴はシートリング下穴を基準に作業します。バルブ突き出し量が基準値を1.0mmオーバーしていたためついでに4箇所シートリングを入れ替えます。
画像はシートリングを座繰りとっているところ。
ガイド下穴ボーリング。ガイド製作。ガイド焼き嵌め。の流れですが、わざわざジグを作っていたりするので手間と時間はかかりますね。
シートリングも1から製作。
耐熱、耐摩耗に強い材料を使用しています。
シートリングを焼き嵌めてシートカット。
バルブ突き出し量が1.5インチになるように調整しています。
ヘッドは外側もブラスト処理しました。
ブラスト単体での仕事は受付していませんが加工プラスなら受け付けております。
発送済みです。ありがとうございます。