相変わらずのハーレーlifeです。
今週はハーレーを中心に作業すると決めていたのでたまっていたスリーブ入れ替えをまとめて作業します。
右にあるライナー材をシリンダーに圧入していきますが、国産のスリーブ入れ替えと比べるとハーレーのスリーブ入れ替えはほんと物凄く手間がかかります。
こちらはパンヘッドのシリンダー内です。凄いですよね。
この傷なんだか分かりますか?
正解はピストンピンが飛び出してかじった跡です。
たまにあるみたいですがどうもピストンピンクリップが悪さするみたい。
後日詳しくお伝えします。
鉄シリンダーのパンヘッドやショベルはスリーブが一体型になっているためまずはシリンダー内をスリーブに合わせてボーリングしていきます。
こんな感じ。
そして圧入。
ライナー材も加工してオイル穴も開けてあります。
ショベル圧入後。
シリンダー上下面はスリーブ圧入前に研磨しています。
上下面の平行を出してからスリーブ下穴を垂直にボーリングしています。
このオイル穴が曲者なんですよ。
各シリンダーで若干位置が違っていたりするためジグもダメだし、色々やり方を考えたりしましたが、結局圧入する時に狙いを定めて作業するやり方に落ち着いています。
プレスに乗っかってる状態でこの辺か!って感じです。
位置がズレるとスリーブを回して穴を合わせる事が出来ませんので集中力はMAXです。スリーブは簡単に回るような締め代で圧入されていないので1cmも入ったらビクともしません。
数をこなしていると不思議と一発で狙えるようになるんだな。
こちらはシリンダー内が酷かったパンヘッド。
シリンダー内があんな状態だったため先にシリンダーをボーリングで芯円に加工してからシリンダー上下面を研磨しています。
シリンダーの状態によって加工方法や加工手順も変わるんですよ。
画像は下面研磨後です。色が変わっているのが分かりますか?
油が付いているじゃなくて溶接で肉盛りされている部分が色が変わっています。このシリンダーに何があったのか?てか普通ここもげるか?
あとはトルクプレートを引っ掛けてボーリングして飛び出ているスリーブのツバを落として完成です。ブログだとあっという間ですが1日程度じゃ出来ませんからね。
週明けボーリング出来次第各シリンダーを発送させて頂きます。