本日は日曜日のためいつもよりかは早めに上がりました。
毎度お馴染みのショベルのヘッドオーバーホール。
ということでまずは燃焼室とポートをブラストで綺麗にしてあげます。
お決まりのガイド周りのクラック発見。
クラック1つで一気に作業ペースが落ちます。ガイド入れ替えの前に1度ヘッドを温めてクラックからオイルリークしてるか確認する必要があります。この時点でオイルリークしている場合ガイド入れ替えはせず、ヘッド交換となります。
クラックの進行状況にもより修理も受け付けてはいますが作業の混み状況でお断りする場合もあります。
現状でオイルリークしていないのを確認したら再びヘッドを温めてガイドを入れ替えガイド下穴を計測します。
クラックの入っていた排気ガイドは燃焼室側からは抜かずにロッカー側から抜きとりました。
ロッカー側から打ち抜くとカーボンの噛み込みがないため安心して抜き取れます。
結果はこんなんですが…。
ガイド下穴をリーマー修正、計測、オーバーサイズのガイド選定。
今回は吸気鉄ガイド、排気アルミ青銅ガイド、往年のセットアップでいきます。10年くらい前はみんなコレでしたね。
ガイドの材質には使い方によってメリットデメリット等ありますがこれ書くと結構長くなる為省略。そのくらい奥が深いと思ってもらえればいいです。
ガイド入れ替え後再度オイルリークチェックします。入れ替え作業でクラックが大きくなる事がある為です。
リークチェックがOKならバルブ突き出し量オーバーのためシートリングを入れ替えます。
なんて書いときながらリング入れ替え作業って結構手間でリングも一つずつ製作しないといけないしで面倒です。
別に好きでリング入れ替えやってる訳じゃないんですよ。(笑)
見てわかるかな?ショベルのシートリングってこんな偏芯してます。
て、ことは全部削って取るとヘッド側も削らないといけなくなるのがわかるかと思います。
まぁ全部削らないで抜き取るのが玄人です。
製作したシートリングを焼き嵌めてシートカット。
バルブ突き出し量を1.5インチに戻してあげます。
ステムシールが付くようにロアシートも加工しておきます。
吸気バルブは新品に交換。排気バルブはフェース研磨で再利用。
バルブスプリングをセットしたら発送です。