昨年末に預かったお仕事もやっとこ終盤?に。ここから気合いを入れて加工が大変なビンテージ系エンジンに手を付け始めました。
元々バルブシートリングので設定がないナックルヘッドですが、バルブシートが抜けた状態で届きました。
バルブシート脱落原因は幾つかありますが、今回はシートリング下穴の真円不良。止まり穴用のボアゲージがあるので計測は楽々チンです。て事で下穴ボーリング修正。0.25mm拡大して真円になったところです。
バルブシートリングは単品製作。下穴径に合わせて嵌め代分大きく作ります。
緩ければ落ちるし、キツ過ぎるとヘッド割れます。なのでちゃんとした加工屋に出さないと怖いですよ。ホントに。Vツインでリング売ってるからやってみるかなんて考えちゃダメ。絶対。
製作したシートリングを専用打ち込みジグで圧入した後、ヘッド固定専用ジグにてバルブシートカット+セット長合わせ。
この年式辺りは何をするにも固定に苦労しますね。今年はジグ代もキッチリ請求に載せます。(キッパリ)
トルクプレートボーリング。ウチはダミーヘッドの方が呼びやすいです。
ハーレーのシリンダーってスカートの面取りされていないの多いんですよ。あれだと組む時大変なんです。片手で鉄シリンダー持って組みますからね。んでリングが上手く入らないとプルプル震えてイライラするワケですよ。ウチで組む時はリングコンプレッサーなんか洒落たものありませんし、プライベーターだって持ってる人は少数じゃないかなあ。なので組み手の気持ちになって角度にも拘りもってます。
ここ数年で随分と愛知県からの作業依頼が増えてですよ。夏頃から週1で周る便を検討中。主に自動車エンジンブロックの引取りなんですけどね、序でに付き合いのある(オートバイ)お客さんのとこも周ろうかと思っています。