少し前に紹介したアンマッチングケースの作業進展。
クランクケースのクランク軸をラインボーリング後、ケースに圧入されるレースのオーバーサイズが必要になります。
月日は流れ外注作業から戻ってきた新品レース。
もともとのレース外周寸法より0.6mmほど太らせています。
画像では分かりませんね。
スプロケ側のみ肉盛りし、ピニオン側は新品レースのまま。
ケースの厚みがショベル何かと比べると薄く、圧入するにも細心の注意と受け側もしっかりとしたジグが必要です。とにかく割れたら洒落にならないエンジンですから。
SAY。
続いて カムカバーのネジ孔ではなくブリーザーホールのボーリング作業から。
機械にセットしますがこんなジグも使用します。
ただ掘るだけ。なら楽なんですけどね。
色々と確認しないといけない箇所の加工は考えながら加工しますし、神経も使うしで忙しないです。
ええ感じ。にヌルンヌルンと周ります。
最後はやっぱココですね。
カムカバーをケースに合わせてみると全然穴位置が合っていません。
カバー側から穴芯拾いエンドミルで突いてみるとタップの残骸が!(汗)
恐らくタップ立てている最中にへし折れて、そのちょっと上に穴を開け直したんでしょうね〜。
そんなことしてもカムカバーの穴と合うわけないのに。
タップの残骸は叩き折って芯円になるまで少しずつ拡大。
こんな作業でも数時間かかるから割りに合わんと何時も愚痴っています。
ケツ拭き仕事は大変じゃけぇ。