前回に続きナックルです。
忘れない内にタイミングホールのネジ修理。
ヘリサートでもいいが ネジ山が少なく心細い。
ネジスリーブを入れておけば気持が安心です。
前回に続きクランクケース レースベアリング合わせに。
両シャフト、使用しますベアリングの寸法を測定し NEWレース内径仕上げ寸法を割り出します。
レース内径は元々小さく、圧入後は内径を先ほど計測した寸法まで拡大するようになっていますが、それに伴い両レースのラインを出す必要もあります。
此処から少し詳しく解説。
先ず、ピニオン側レース内径の芯を拾いダイヤル0に。
そのまま上にスライドさせてスプロケ側。
ダイヤルは10を指し0.1mmズレていることになります。
いくらレース下孔のラインが出ていてもレース入れ替えによってクランクラインにズレが生じます。
これはマッチングケース、アンマッチングケース共に同じで レース入れ替え後はコレを修正するためケースラインを出す必要があるんですね。
そしてここからが本題。通常ラインラッピングという作業でライン出しを行いますが、今回は機械加工で仕上げます。俗に言うケースラインボーリングです。
本来ラッピング作業とは元々の孔径、軸径を研磨して1/100mm以下で大きくしたり小さくする事ですから、芯がズレた孔をラッピングで芯を出すのは厳しいです。
仕上げはこんな感じ。
レース熱処理のためか硬いのなんの。
こんな事やるのウチくらいですかね。