オイルポンプ分解点検組み立て。
見たところ内部は新品に近い状態でした。
察するにリプレイス品と思われます。
オイルポンプシャフトは、ギア側のキー溝が1度飛んだ形跡がありましたので交換しました。
新品シャフト外径に合わせてケース側のブッシュ内径をリーマー合わせホーニングで仕上げ。
そして、元々付いていたガスケットの厚みと同じものでポンプを仮組みします。
此処で問題発生。画像で飛び出ているスタッドをここから締め込むとオイルポンプギアがビクとも動きません。
クランクケース、オイルポンプともリプレイス品なのでどちらの孔がズレているか分かりませんが、このままでは芯出しは疎か組み付けすらできないので、ボディ側のスタッド孔を0.2mm拡げて対処。
芯出しをしながらポンプを組んでみるとどうも引っ掛かりがあるようで。
ボディとギアの差を計測したら約0.1mm。使用するガスケットは0.2mmで潰れる分を考慮すると、クリアランスは0に近いと判明しました。
そこで、ギア側の端面を0.07mm研磨して再度組み付け。
無事指一本で回るスルスルポンプとなりました。
キー溝飛び。シャフトギア欠け。Cリング飛び。これらの原因はオイルポンプのアライメント不足によるものが殆どです。
ギア駆動ですから下手に負荷が掛かっていれば何処かにしわ寄せがくるものです。
それとは別に組み付けに半日以上かかったのは内緒な話。トホホ…。