HD PAN 徳島 #1

 

週末の特殊加工。

新たに送られてきましたクランクケースの作業。
モノホンのソレと比べても全く違和感を感じさせません、新品リプレイスケース。何時もビックリさせられますが海外のこのノリは嫌いじゃないですね。W&W製だからドイツです。
さぁて、如何なるやら。

 

 

先ずは元々付いてますカムシャフトブッシュを計測。

カムシャフトジャーナル 20.59mm〜20.60mm。
ケース側カムブッシュ内径 20.67mm〜20.68mm。

使用するカムシャフトに大してクリアランスは0.08mm。
新品だとちょっと緩い感じ位になるけど、カムシャフトをこのまま使うようであればブッシュは交換です。

 

 

続いて肝心要のクランクメインジャーナルを計測していきます。

 

 

 

 

 

 

結果。
残念ですが左右で約0.2mmのズレ。しかもちょっとこのままでは問題が出る方向にズレてます。
コレはケースレース内径の仕上げ云々というレベルではなく元孔のラインが出ていません。
ケース合わせもちょっとキツい感じですけど自分的にはこの位の方が好み。

 

 

お次は、クランクケース内のオイルをブリーザーホールに戻す部分。
現状ネズミ返しみたいにせり上がっていて如何にもオイルを掻き下げる感じになっています。
ので、スムーズにオイルを排出できるように加工していきます。

 

 

円弧はマシニングで。
径補正掛けて最小に取り切れるまで何回か同じプログラムで動かします。
自分はカメラ構えてるだけ。(笑)

 

 

これならいいでしょう。

年を跨いでマッチング加工していきます。