少し時間が空いてしまいましたが、新品リプレイスケースカムブッシュ入れ替え作業。
前回ラインボーリングで内径を仕上げましたが失敗。カムカバー側ブッシュの内径を予め仕上がり寸法より0.5mm小さく作っていたのにも関わらず取り切れませんでした。原因としては考えられるのはケース側とカムカバー側のカムブッシュ下孔の位置関係が合っていない事。画像を見てもらえれば一目瞭然、面取りの幅でどれだけズレているか確認できます。
ブッシュは新たにやり直すとして、仕上げていたメインベアリングレース内径に合わせて特工を製作。カムカバーピニオンブッシュ内径をリーマーで仕上げ。
無ければ作る。0.01mm以下で外径内径同芯仕上げ。メインベアリングレース内径との嵌め合いが肝。
カム周りに戻ります。ブッシュは1から製作。
材質はアルミ青銅で快削系は使用しません。
オイル孔と切り欠き部はフライスでの2工程。
地味に時間かかるんですけど、既製品は内径が小さいのでボーリング加工はできませんから仕方ないですね。
えーと… 3回目です。
気に入らなかったのでやり直しました。(汗)
ブッシュ内径は仕上げ寸法より1.0mm小さく作る。コレなら嫌でも取り残しは無いなぁ。
して、ボーリング。
ケース側ブッシュ内径とカムカバーブッシュ内径を同軸加工します。
ケース側は専用治具で固定。このエンジンの修理はとにかく治具を多く使用しますので時間もそれなりにかかる。
ボーリング加工が終わったら別の治具にセットしてブッシュの周り止めピンを打ち込む準備。
カムカバー周りだけでも4種類治具作ってます。じゃないとうまく作業が進みません。
やっとこ完成。カムジャーナルとのクリアランスは0.03mm。
ほら、やっぱ偏芯してるでしょ? 間違えてないかって? じゃあ仮組みして動画でも撮ってみるか。