個人のお客様からTC88のシリンダーボーリング依頼を頂きました。
トルクプレート付きでお願いします。と言われ早1ヶ月。
TC用のトルクプレートは持ち合わせていなかったため製作からのお仕事ですが、やっと手を付けられるようになった?という風に自分に言い聞かせて製作開始。
トルクプレートの製作にあたり実際のシリンダーヘッドの寸法が必要ですので、普段からうちをつかってくれている業者様のとこに行き寸法を取らせて頂きました。
アルミの極厚無垢材から100π越えの大穴をボーリングし、オイル穴のノックピンを基準にヘッドボルト穴を加工。
ボーリング代よりトルクプレートの材料費の方が高いなんて大きな声では言えません(笑)
きっとこれからこのトルクプレートが仕事を呼んでくれれば安いモンです。
ヘッドボルトを52Nmで締め付け一日寝かしてからシリンダー下面を基準にボーリング。
約3.0mmも拡大しますのでスリーブの面取り加工も必要になってきます。
ホーニング中。
ストロークの長いシリンダーはテーパーしがちになるためボーリング時にきっちりとホーニング代を考慮した寸法に仕上げていかないといけません。
完成。
頼まれていた上面研磨もやっておきました。面修正ですがスリーブがわずかに上がっていて爪で引っ掻くとわかるくらい。
お待たせしました。シリンダーのほうは発送済みです。
ありがとうございました。